電話をするときに何気なく使っている、「もしもし」というフレーズ。
実は仕事での電話対応において、使ってはいけないフレーズだということを知っていましたか!?
なぜ使ってはいけないのか!?
そもそも「もしもし」って何なのか!?
気になるところですよね!
その理由を知って、ビジネスマナーの知識を広げていきましょう!
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「もしもし」の由来とは?
普段は何の違和感もなく使っている「もしもし」
いざ注目してみると不思議な言葉ですよね。
なんだ!?「もしもし」って!?
もしもしの起源は明治時代にさかのぼります。
電話が日本に誕生したころ、それを手に入れることができたのはごく一部のお金持ちの人だけでした。(官僚とか、実業家とか)
その頃の電話というのは、今のようにダイレクトに相手に繋がるというものではなく、いったん電話局にいる「電話交換手」という人を挟んで話したい相手につながる仕組みでした。
つまり
電話局に電話をかける
↓
電話交換手が出る
電話した人が話したい相手を伝える
↓
電話交換手が相手の電話へつなぐ
相手に電話がかかっていることを伝える
↓
晴れて通話開始!
という、今の感覚からしたら、なんともめんどくさい作業を経て通話していたのです!
電話の中継ぎ役となる電話交換手が、相手へ電話がかかっていることを伝える際、「申し上げます、申し上げます」と呼びかけていたのが短縮されて、「もしもし」となったのです!
ちなみに、なぜ2回続けて言うのか?ということについても諸説あります。
- 音声に雑音が入りやすく、聞き取りにくかったため、確認の意味で「もし」を2回続けて言うようになった
- 幽霊が人を呼び止めるとき、一言しか発しないため、それと区別するために「もし」を2回続けて言うようになった
幽霊説はかなりおもしろいですね!私自身は雑音説を信用していますが、笑
確かに、人に何か大切なことを伝えたいときは強調して2回繰り返したりしますからね!
全然関係ない話ですが、リアクション芸人の出○哲郎氏が
「1回じゃおもしろくないことも3回繰り返して言えばだいたいおもしろくなる」
と言っていたのを思い出しました。笑
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「もしもし」がビジネス電話でNGの理由とは!?
由来を見ると、「もしもし」=「申し上げます、申し上げます」ということなので丁寧な言葉ですよね?
なぜビジネスの電話では、使ってはいけないのでしょうか!?
その理由は
言葉を略しているから
です!
ある会社では「もしもし」がNGな理由として、「若者言葉であるから」と社員に教えているそうです。
これはつまり
言葉を略したがるのは若者のすることで、これをビジネスの現場に持ち込んではならない!
と言い換えることができますね。
チョベリバ(歳バレるな 笑)
写メ
TKG
ガラケー
ググる
これらと同じだってことです。「もしもし」笑
そして、言葉を略すことにより、「話し相手を見下している」とする見方もされているようで、これも「もしもし」をビジネスの電話で使ってはいけないひとつの理由となっています。
最初は丁寧な意味から始まったもしもしが、いつのまにか見下す言葉に・・・。
厄年にネガティブな意味と、ポジティブな意味の両方があるように、人間の豊かな発想により、ひとつの言葉で相反する2つの意味をもってしまうことがあるようですね!
あ、ちなみに、厄年のポジティブな意味について気になる方はこちらをどうぞ。
→男性女性の厄年チェック 知ってた?年齢の数え方と2つの解釈
では「もしもし」の代わりに、どんな言葉を使えばいいのでしょうか!?
「クッション言葉」でもしもしを回避せよ!
ついつい言ってしまいそうな「もしもし」ですが、これからご紹介する言葉をうまく使えば回避することができます!
「はい」
電話にでるときに使える、一番短くて言いやすい言葉です。
「はい、株式会社○○です」
とハキハキと言えば、相手から好印象を持ってもらえますね!
「お電話ありがとうございます」
これも電話にでるときに使える言葉です。
私も過去に販売員をしていたとき、この言葉を使っていました。
「お電話ありがとうございます。株式会社○○です」
こんな感じで使います。丁寧な言いかたになりますね!
「お世話になっております」
電話にでるときも、かけるときも使える言葉です。
お得意先や、昔からお付き合いのある相手に対して使うのがベターです。
「お世話になっております。株式会社○○の△△です」
「お電話変わりました」
電話を取り次いでもらうときに使える言葉です。
「お電話変わりました。担当の○○です」
「恐れ入ります」
相手の声が聞き取りにくい場合に使える言葉です。
普段では「もしもーーーし!聞こえる!?」って言っちゃう部分ですね。笑
「恐れ入ります。お電話が遠いようなので、もう一度おっしゃっていただけますか?」
だいぶソフトな感じになりました!!
こんな風に会話に挟むことにより、印象がやわらかくなる言葉を「クッション言葉」といいます!
まとめ
ビジネスの電話において、「もしもし」を使ってはいけない理由がわかりましたね!
「申し上げます、申し上げます」の略語であり、略語を使うことは相手に対して失礼だから
ということです!
普段何も気にせず使っている言葉も、こうやって深く掘り下げていくとおもしろい発見がありますね!
なるほど~と思った方は、ビジネスの豆知識として頭の片隅に置いておいてくださいね~。
こちらの記事もあわせて読むと、役に立ちます!
おはようございます。
「お世話になって・・・」に私論です。私の実家は商売をしていました。
父に教えられたこと、お客様に「お世話になっております。」は間違いだよ「毎度ありがとうございます。」が正しいんだよ。こちらがお客の立場の時は「お世話になっております。」を使うんだ。そうすればどちらの立場の時にも相手への感謝の気持ちが伝わるだろ?
商社、メーカーに原材料・商品を売っていただき、お客様に商品を買っていただくことでうちは成り立っているんだよ。大会社には「売ってやってるんだ。」ってところもある。お客の中には「買ってやってるんだ。」という人もいる。でもそれって寂しいよね。
そんな父も亡くなって7年ふと思い出しました。
あんこ好きさん
コメントありがとうございます!
お父様のお言葉、深いですね。
形式的になりがちなビジネス用語も、そもそもの意味をとらえると
本当に使うべきなのはどの言葉なのか考えさせられます。
貴重なご意見ありがとうございました。