こども保険とは?詳しく説明!子育て支援政策に感じる違和感の正体

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子供の手

2017年の春ごろから、ちょくちょくニュースで見かける「こども保険」という政策。自民党の某議員が推してますよね。

 

一体どんな政策なのよ?と、子持ちの母としては気になります。

 

「保険」って言う語感と、政府が進めているという具合から、確実に「徴収される」イメージがあるこども保険。

 

一体どんな仕組みなのか?詳しくまとめてみました。

 

 

 


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こども保険とは?目的は何?

 

こども保険の目的を一言で言うと、「保険料という名目で国民から少しずつお金を集め、現在の子育て支援をさらに充実させる」というものです。

 

ここで言う子育て支援とは、子育て世帯に給付されている児童手当を増額するということです。

 

 

こども保険が計画された背景には、日本の子育て支援(子どもがいる家庭にモノやお金を支給すること)が、他の国に比べて手薄だと問題になっていることが挙げられます。

 

内閣府のデータ(家庭支援に対する財源が、国のGDPの何%か?を示したもの)↓

 

内閣府データ

 

 

 

こども保険が実現すると、誰がどんな負担をするのか?

電卓

 

こども保険のお金を誰が負担するのか?現在出ている案(2017年10月時点でまだ決定ではない!)を簡潔にまとめると、次のようになります。

 

  • 働いている社会人(自営業者も含む)と企業にそれぞれ負担してもらう。
  • サラリーマンの場合、まずは毎月お給料の0.1%を徴収(厚生年金や健康保険と同じく天引き)雇い主も同じ金額を出す。
  • 自営業者の場合、毎月の国民年金の額にプラス160円上乗せして支払い。
  • 働いている社会人に子供がいてもいなくても負担してもらう。

 

 

上の0.1%という数字はあくまでも「スタート時」です。

 

ゆくゆくは保険料を、従業員と企業は0.5%ずつ、自営業者には月830円まで引き上げて、年間で1兆7000億円の財源を確保することを目指しています。

 

 

 


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こども保険が実現すると、誰がどんな恩恵を受けられるのか?

家族

 

こども保険で集められたお金の恩恵を受けられるのは、もちろん子育て世帯です。

 

さらに詳しく言えば、0歳~小学校修了までの子供が今受けている児童手当の金額に、ひとり当たり月5000円を上乗せするというカタチが計画されています。(保険料が0.1%の場合)

 

保険料が0.5%になると、月25000円が上乗せされる計算になります。

 

ちなみに、中学生以上の子供は対象外です。

 

 

シュミレーション表(金額は子供ひとり当たりの月額)↓

 

子供の年齢 現在の児童手当の額 児童手当+こども保険(0.1%パターン) 児童手当+こども保険(0.5%パターン)
0~3歳未満 15000円 20000円 40000円
3歳~小学校修了

第1子・第2子→10000円

第3子以降→15000円

第1子・第2子→15000円

第3子以降→20000円

第1子・第2子→35000円

第3子以降→40000円

中学生 10000円 10000円 10000円
所得制限以上 5000円 10000円 30000円

 

上のシュミレーション表通りに計画が進むと、幼稚園や保育園にかかる毎月の料金(平均して2~3万程度)を児童手当+こども保険でまかなえることになります。

 

だから、幼稚園や保育園は「実質無料(無償化)」だよね!という、大手携帯キャリアのうたい文句みたいなことが実現・・・が、こども保険です。

 

 

・・・と言いつつ、こども保険がいつから始まるかはまだ未定です。まだまだ国会で議論されている段階です。

 

 

 

こども保険は今のところ賛否両論

丸とバツ

 

こども保険は「社会全体で子育てを支援して国を発展させる」という考えのもと、提案されている政策です。

 

子供はその国が栄えるためには大事な存在だから、大人がみんな協力して子供の未来に「投資」しよう!という高い志がベースにあります。

 

 

しかしながら、実際には「はぁ?」と考える人もたくさんいるわけで。

 

例えば、

 

「なんで子供がいない社会人も保険料を負担しなきゃいけないの?」
「消費税も年金も負担が増えているのに、まだ現役世代からむしり取るつもり?」
「本気でお金かかるの中学からなんですけど!」

 

という意見の人もたくさんいます。

 

 

確かに、こども保険の基本の仕組み(働いている人から徴収する)は、なんで現役世代ばかり!?しかも子供いない人まで!?お年寄りは!?という不公平感を、まず初めに感じるでしょう。

 

でもって、子どもが小さいうちは多くの金額を受けられるけど、進学でお金が本格的に必要になる時期には支援が手薄・・・という、タイミングの悪さも違和感を覚えます。

 

 

専門家の間では、”社会全体で”と表現するなら「保険」じゃなくて「税」と表現すべし!みたいな、言葉のニュアンスを巡る意見もあったりして。(そこ?みたいな)

 

 

何か新しいものが提案されて変化の予感がすると、YESとNOが入り乱れて混乱するのは世の常ですね。(こども保険にいたってはNOの方が今のところ優勢)

 

 

 

こども保険がどうして違和感を感じるのか?イチ母目線で考えてみた

個人個人

 

たぶん予想ですけど、多くの良識ある大人は「社会全体で子育てを支援して国を発展させる」という理念には賛成だと思うんです。

 

子供が少なくなったり、お金が足りないことが理由で十分な学びが得られないこと。それが原因で国全体の産業レベルが下がれば経済は停滞するし、極論を言えば国がなくなる・・・ってことも分かってるはず。

 

 

だけど、こども保険になんとなくNOなのは、

 

  • 自分の意志とは無関係に無理やり保険料を取られる感
  • 徴収されたお金は結局何に使われてるのか見えない

 

っていう2点が引っかかるのではないか?と思います。

 

仮にこども保険が実現したとして、子育て世帯に渡ったお金が親のパチンコ代とかに消えてたら、たまったもんじゃないですからね。

 

 

私は政治家ではないし、評論家でもないので専門的な話を交えての考察はできません。

 

ですが、イチ母として思うことは、未来の子供に対する「投資」は、もっと「参加してる感」があってもいいような気がします。

 

 

じゃ、今月から給料の0.1%を問答無用で徴収しまーっす!えぇぇーーー!!??

 

みたいな感じじゃなくて、自ら率や金額を選べる「寄付制」にするとか。(高齢者含む全オトナが対象・手続きはめっちゃ煩雑になりそうですが)

 

もちろん子供の未来になんて興味ないわ!っていう人も悲しきかな一定数いるはずなので、「寄付しない」という選択肢もある・・・という感じで。

 

 

そして、お金集めただけであとは音沙汰なし!というのも詐欺みたいな話なので、「毎月都道府県別にいくら集まって、こんな子供のこんなことに使われました!」という報道が定期的にあるといいですよね。

 

暗いニュースばっかり流してないで。

 

 

人はよっぽど切羽詰まってない限り、基本的に社会貢献したいという気持ちはあるはずです。じゃなかったら、災害が起きた時にあれだけ支援物資とか集まりません。

 

なので、そんな社会貢献したいという気持ちを引き出すようなカタチで「こども支援」ができたら、いいですよね。

 

 

 


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まとめ

親子

 

こども保険とは「保険料という名目で国民から少しずつお金を集め、現在の子育て支援をさらに充実させる」という政策です。

 

今のところ(2017年10月)はまだ実現する時期は決まっていません。

 

政策の内容を詳しくひも解いていくと、

 

  • 働いている社会人(自営業者も含む)と企業にそれぞれ負担してもらう。
  • サラリーマンの場合、まずは毎月お給料の0.1%を徴収(厚生年金や健康保険と同じく天引き)雇い主も同じ金額を出す。(最終的には率を0.5%に上げる)
  • 自営業者の場合、毎月の国民年金の額にプラス160円上乗せして支払い。(最終的には830円に上げる)
  • 働いている社会人に子供がいてもいなくても負担してもらう。
  • 集めたお金は、0歳~小学校修了までの子供が今受けている児童手当の金額に、それぞれ上乗せするカタチで配分していく

 

というものになります。

 

 

まだまだいろんな課題が山積みになっていて、実現までの道のりは遠そうです。

 

イチ母としては、こども保険に限らず、もっと柔軟に「子供の未来への投資」が考えられるようなやり方が実現するといいな・・・と思うのでありました。

 

 

こちらの記事もあわせてどうぞ↓

 

>>選挙で誰に投票していいのか、時間も情報もなくて分からない人へ

 

>>PTAって何?一体何するの?子供が入学したら知っておきたい話

 

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