「虫除けシールは効果がない」の衝撃!蚊には効かずに何に効く!?

この記事は4分で読めます

蚊

小さなお子さんの虫除け対策として、すっかり定着した「虫除けシール」

私もここ数年は、毎年せっせと子供たちの服に付けています。

 

しかし、先日衝撃的な表示を目にしてしまいました。↓

 

虫除けシールの注意書き

 

えぇーーーーーー!!!!

 

「※本品は蚊を対象とした商品ではありません」ってどういうこと!?

 

 

完全に「蚊除け」として使っているし、「蚊除けに効果がある」と信じ切っていたので、こんな表示に気づきませんでした・・・。

 

というか、去年までこんな表示書いてあったっけ!?

 

 

蚊に効果がないなら、一体何の虫に効果があるのか?

調べてみたところ、驚きの事実が分かりました。

 

 

 


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虫除けシールが効果を発揮するのは「蚊」じゃなくて〇〇

蚊

 

私が「蚊除けに効果がある」と完全に信じ切っていた虫除けシール。

 

実は効果があるのは「ユスリカ」「チョウバエ」という虫たちでした。

 

 

チョウバエとは、いわゆるコバエのことです。暑い時期になると、キッチンなどの水回りにあらわれる小っさいハエです。

 

ユスリカは、蚊の仲間っちゃあ蚊の仲間ですが、「血を吸わない蚊」です。夏の夕暮れ時に、頭の上に小さい虫の大群が飛んでいることがありますよね。あれがユスリカ。

 

 

虫除けシールは、大枠で見ると、ユスリカという蚊を寄せ付けにくくする効果はあるのかもしれません。

 

しかし!私たちが本気で除けたい「血を吸う蚊」への効果はない!(というか、血を吸う蚊を対象に作られていない)

 

 

嘘や・・・と思われた方は、殺虫剤メーカーの有名どころのサイトにアクセスして、製品情報を確認してみてください。「蚊用」と「その他の虫除け」などといったカテゴリーに分けられていて、虫除けシールは「その他の虫除け」のカテゴリーに入っているはずです。

 

 

 


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そもそも「蚊よけ」と名乗っていい製品には条件がある

化学

↑イメージ

 

虫除け業界では当たり前の話らしいのですが、「蚊除け」と名乗っていい製品には条件があります。

 

Point!

防除用医薬部外品に指定されていること

 

ディート、もしくはイカリジンという化学成分が入った虫除けグッズが当てはまります。

 

防除用医薬部外品ではない虫除けグッズは、蚊に効果がある!と言ってはならないのだとか。

 

だから、殺虫剤の有名メーカーのサイトでは、わざわざ「蚊用」と「その他の虫用」にカテゴリーが分けられていて、蚊用の製品には防除用医薬部外品の表記がされています。

 

それに対して、虫除けシールの製品情報には、防除用医薬部外品の表記はありません。効果がある虫についても「蚊」とは書かれていないんです。

 

 

それでも「虫除け」と言われれば、多くの人は「蚊除け」をイメージしますよね。

 

ディートが入っている防除用医薬部外品の虫除けスプレーも、その他の虫除けグッズの虫除けシールも、おんなじカテゴリーだと思ってしまう!

 

 

そんな一般消費者の誤解が多いため、最近の虫除けシールには次のような表示が追加されました。

 

「※本品は蚊を対象とした商品ではありません(←メーカーによって書き方は違います)」

 

そういうことか・・・。

 

 

 

とは言え、虫除けシールは蚊除けに全く効かないのだろうか?

夏の子ども

 

蚊に効果があると思いっきり信じて使っていたため、虫除けシールの真実を知ってしまった時には正直がっかりしました。

 

しかし、個人的な感想ですけど「全く効果がない」とは思わないんです。うっすら効果はあるような気がします。笑

 

 

ある日、息子の半ズボンの両裾に、虫除けシールを貼ったんですね。そしたら、いつの間にか片方だけはがれてなくなっていました。

 

外遊びが終わった後に確認してみると、虫除けシールが残っていた方の脚は蚊に刺されていませんでしたが、はがれてなくなった方の脚は、3~4か所くらい刺されていました。

 

この時はまだ、虫除けシールが蚊を対象として作られていないなんて夢にも思っていなかったので、「虫除けシール、蚊にすごい効果あるじゃん!!」と感動したものです。

 

 

 

しかし、人によっては虫除けシールが全然効かず、蚊に刺されまくった・・・というケースもあるようで。(そもそも蚊が対象のグッズではないですからね・・・)

 

 

蚊が人に寄って来るのは「呼吸(二酸化炭素)」「体温」「汗」を感知しているからと言われています。(※参考サイトはこちら

 

虫除けシールには「虫が嫌いなアロマ成分」が含まれていますが、人によって効果の感じ方に大きな差があるのは、汗のかき具合とか、体温の高い低いが影響しているからだと考えられます。

 

 

虫が嫌いなアロマ成分が、蚊に全く効果がないかと言えばそうでもないけど、「忌避剤」と指定されているディートやイカリジンよりは、確実性がない・・・といった感じ。

 

使う人の条件によっては、効き目の感じ方に大きなムラが出るよ!というイメージです。

 

 

それを承知で虫除けシールを使うのはアリだと思います。うっとおしいコバエや頭の上で群れるユスリカは、除けてくれる可能性が高いですからね。

 

場合によっては、アロマ成分を嫌う吸血性の蚊も、遠ざけることができるかもしれません。

 

 

ただし、草むらとか山でのアウトドアなど、絶対血を吸う蚊がいるよね!という場所では、ヘタにナチュラリストぶるのは止めて、蚊除けに確実性のあるディートやイカリジンが入った虫除けを使うのが適切ですね。

 

※ちなみに赤ちゃんの蚊除け対策には、ディートよりもイカリジンのほうが安全性が高いとされています。(※参考サイトはこちら

 

 

 

まとめ

半袖の子ども

 

虫除けシールは「蚊用」として作られたものではありません!

 

私を含め、蚊除けに効果あり!と信じて使っていた人には衝撃ですが、本当です。

 

虫除け業界の専門的なカテゴリー分けのことだったり、一般消費者の勘違いだったりが重なって、「蚊に効くと思ってたのに違うんかい!」とショックを受ける人がたくさんいるようです。

 

 

虫除けシールが効果を発揮するのは、チョウバエやユスリカ(血を吸わない蚊)です。

 

本当に除けたい血を吸う蚊にも、使う条件下によっては効果を感じることもありますが、確実ではない!

 

血を吸う蚊を確実に除けたい状況であれば、防除用医薬部外品の虫除けグッズ(ディートやイカリジンが入ったもの)を使いましょう。

 

 

そして、世の中の製品の「キャッチフレーズの奥に隠れたホント」にも敏感になっておきたいですね。今回の虫除けシールの一件で、とっても勉強になりました!

 

 

こちらの記事もあわせてどうぞ↓

 

>>虫除け剤ディートは子供に毒?使わない選択はホントに正しい?

 

>>日焼け止めと虫除け 同時使用でトラブル!?使う前に知っておきたいこと

 

>>蚊に刺されやすい人、それは酸性体質かも。簡単チェックと対策方法

 

 

 

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