保育園の夏祭りでは、「食べ物やさん」も楽しみのひとつです。
「今年は何が食べられるのかなぁ・・・」と心待ちにしているお子さんも多いことでしょう!
さて、そんな食べ物メニューを考えるのが、夏祭りの役員さんのお仕事ですが、「ふつうの夏祭りで売っているような屋台メニューでいいんじゃない?」と思っていると、実はダメ!!
子供たちが口にするものなので、3つのポイントに注意して食べ物を決めなければいけません。
では、その3つのポイントとは!?どんな食べ物なら夏祭りに出してもOKなのか!?
筆者(保育園の夏祭り役員の経験アリ)が地元の保健所に問い合わせた内容を交えてお話していきます!
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保育園の夏祭り 食べ物メニューを決めるための3つのポイント
さっそくお伝えしましょう!
保育園の夏祭りの食べ物メニューを決めるとき、特に気を付けなければいけないポイントは次の3つ!
- 食品アレルギーに配慮しているか?
- 食中毒防止に配慮しているか?
- 小さいお子さん(0歳~2歳)に配慮しているか?
この3つのポイントをクリアした食べ物なら、安心して夏祭りに出すことができます。
それぞれもうちょっと詳しく説明していきますね。
①食品アレルギーを持つお子さんの情報を保育園に確認しよう!
夏祭りの役員になった方。食べ物メニューを決める際に、まずはじめにやることはコレです。
最近では、小麦アレルギー、牛乳アレルギー、大豆アレルギーなどなど、さまざまなアレルギーを持つお子さんが増えてきました。そんなお子さんに、うっかりNGの食べ物を食べさせてしまったら・・・、ゾッとしますね。
なので、保育園の園長さんに相談して「どんなアレルギーを持つお子さんが何人いるのか?」をまず把握します。入園前などに「アレルギーに関する調査表」を書いて親御さんは提出しているはずですから、大抵教えてくれます。
できれば、〇〇組の〇〇ちゃんというように、個人名も把握しておくとよいです。
食品アレルギーのお子さんの情報が確認できたら、そのお子さん専用の食べ物メニューを考えてあげましょう。親御さんにも夏祭り当日に申し出てもらえるように伝え、確実に間違えないように専用メニューを渡します。
食品アレルギーのことを一切無視して夏祭りの食べ物を決めてしまうと、食べられなかった・・・という子や、食べて大変な目に遭った!という子が出てきてしまいます。
また、食品アレルギーのことについて最初に把握しておかないと、材料を仕入れる時にロスが出ます。
みんなが楽しくおいしく食べられるように、避けて通れないミッションですよ!
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②意外と厳しい!食中毒防止対策
夏祭りがおこなわれる蒸し暑い時期は、当然食中毒のリスクが上がります。
保育園の夏祭りの食べ物で食中毒なんて・・・悲しい以外の何ものでもないですよね。
役員さん同士の話し合いの中では「アレはどう?コレもいいかも!」と話が弾んでいても、いざ保健所に問い合わせてみると「食品衛生上ダメです」と言われる食べ物もあります。
普段の料理の延長のノリで考えていると、意外と厳しいです、保健所。
- 個包装の市販のパンなど、買って渡すだけでOKなもの
- 十分に加熱したもの
- 焼くだけ・揚げるだけ・炒めるだけなど、超簡単に調理できるもの
- 加熱していないもの
- 切って→混ぜて→焼いて→盛り付けて・・・のように、調理の過程で食品によく触れてしまうもの
保育園の夏祭りの食べ物は、決定する前に、必ず地元の保健所に確認をとってくださいね。夏祭りの規模によっては、届け出が必要になる場合もあります。
私の子供が通う保育園では、夏祭りは園児とその家族のみが参加します。そのくらいの規模であれば、届け出は必要ありませんでした。(※自治体によって判断基準は違うかもしれませんよ!)
子育て系のWebサイトでは、保育園の夏祭りメニューの例として「おにぎり」「フルーツポンチ」などが紹介されていたりもします。
しかし、私が実際に保健所で聞いた話では、おにぎりは確実にNGでした。フルーツポンチやチョコバナナはグレーゾーンです。(←保健所によっては、作り方などを指導されたうえでOKなのかも)
※おにぎりがNGの理由は「ごはんを握った手から黄色ブドウ球菌が移り、作り置きで時間が経つと菌の数が増えて危険だから」だそうです。
黄色ブドウ球菌をはじめ、食中毒についてまとめた記事も過去に書いています。よかったら参考にどうぞ↓
③0~2歳児が食べられるものも考えよう!
幅広い年齢層の子供たちが通う保育園では、年齢によって噛めない食べ物や刺激が強すぎる食べ物もあります。
とくに、0~2歳の小さいお子さんは、やわらかく胃腸の負担にならないものを食べさせてあげる方が親切ですね。
夏祭り役員さんにとっては少し面倒かもしれませんが、小さいお子さん用に別のメニューを用意してあげる方がいいでしょう!
小さいお子さん向け食べ物メニューの例
- パン(デニッシュのような脂っこいものは×)
- ビスケット(赤ちゃん向けのもの)
- おせんべい(赤ちゃん向けのもの)
- 焼きドーナツ
- ボーロなどの小さい子向けお菓子詰め合わせ
・・・など
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保育園の夏祭りで提供できる食べ物の例
ここからは、アレルギーを持つお子さんへのメニューと、0~2歳児へのメニューが決まったものとしてお話を進めていきます。つまり、食物アレルギーがなく、噛むチカラも十分備わっているお子さん向けのメニューということです。
保健所からのアドバイスをもう一度おさらいすると、
- 個包装の市販のパンなど、買って渡すだけでOKなもの
- 十分に加熱したもの
- 焼くだけ・揚げるだけ・炒めるだけなど、超簡単に調理できるもの
- 加熱していないもの
- 切って→混ぜて→焼いて→盛り付けて・・・のように、調理の過程で食品によく触れてしまうもの
でしたね!
このような条件に当てはまる食べ物であれば、夏祭りに安心して出すことができます。(ただし、保健所への最終確認や、調理中の加熱はちゃんとしてくださいね!!)
では、一気に紹介していきます。
保育園の夏祭りに安心して出せる食べ物【具体例】
- 市販のパン(個包装)
- フランクフルト(じゅうぶん焼いて出す。串には注意してください。串のない、ミニフランクでもいいかも)
- から揚げ(すでに下味がついているタイプの市販品を買って、揚げるだけ)
- 焼きドーナツ(個包装の市販品か、ホットケーキミックスを専用のプレートで焼いて出す)
- ポップコーン(専用の機械をリースして作る)
- ベビーカステラ(ホットケーキミックスをたこ焼き器で焼いて出す)
- 焼き鳥(じゅうぶん焼いて出す。串ははずしてお箸などで食べてもらう)
- ポン菓子(個包装の市販品)
- フライドポテト(すでに下味がついている冷凍品を買って、揚げるだけ)
- 枝豆(すでに下味がついている冷凍品を買って、ゆでるだけ)
- おせんべい(個包装の市販品)
- アメリカンドッグ(すでに形が整えられた市販品を買って、揚げるだけ。串ははずしてフォークなどで食べてもらう)
- パンケーキ(ホットケーキミックスを焼いて出す)
- お菓子詰め合わせ(買ってくるだけ。一番簡単)
- カップケーキ(市販品)
など!!
やや炭水化物と肉系に偏りがちなメニューとなりましたが、やはり食中毒のことを考えると、加熱して簡単に作れる食べ物のほうが安心です!
どうぞ参考にしてください。
まとめ
保育園の夏祭りは、さまざまな年齢の子供たちが集います。
全ての子供たちが、おいしく楽しく食べられるようにするには、食べ物メニューをそれぞれのお子さん向けにタイプ分けしないといけません。
食品アレルギーのお子さんには?
まだよく噛むことのできない小さなお子さんには?
何でも食べられる比較的大きなお子さんには?
食品衛生のことも十分考えて、メニューを決めていってくださいね。
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