冬場にかかるイメージが強い胃腸風邪。
実は夏も要注意なのは知っていますか!?
胃腸風邪とは「胃腸の状態が悪くなる病気の総称」です。
原因が細菌なのか?ウイルスなのか?ただの食べ過ぎなのか?
何であれ、「胃腸風邪」とまとめて表現される場合があります。
夏場にかかる胃腸風邪の原因は、ほぼ「食べ物」からによるもの!
では、夏の胃腸風邪の症状や原因となる食べ物には、
一体どんな特徴があるのか?
どうやって治るのか?
以前、夏の胃腸風邪に苦しんだ私の経験も含めて、分かりやすくまとめてみました。
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直前に何食べた?夏の胃腸風邪の原因となる食べ物とその症状
夏にかかる胃腸風邪は、
- 暴飲暴食による急性胃腸炎
- 細菌の含まれる食べ物を食べたことによる食中毒
に分けられます。
それぞれ詳しくまとめていきますね。
暴飲暴食による急性胃腸炎の症状
夏になるとひときわおいしく感じる「冷たいもの」
飲み物には氷、冷麺などの冷えた食事、食後のデザートにアイス・・・。
このように、胃腸を冷やすことが習慣になるような食生活を送っていると、ある日突然吐き気や胃痛、下痢に襲われることがあります。
この原因は、冷えて弱った胃腸に夏風邪のウイルスが入り込むため。
代表的なのが、アデノウイルスとエンテロウイルスです。
アデノウイルスに感染すると、胃腸症状の他にも、38~40度くらいの発熱、強いのどの痛みを感じます。(熱は4~5日下がりません)
エンテロウイルスも同じく、胃腸症状の他に、38~40度の熱とのどの痛みが3~4日ほど続きます。
冷たいものの食べ過ぎによる胃腸風邪は、私も昔経験したことがあります。
小学生の頃、たしか・・・アイスの食べ過ぎでした。(食後に必ず食べていた)
高い熱が出て、胃が絞られるくらい痛くて、水様便。それが4~5日続きました。
そして医者には、「そんなに冷たいものばっかり食べるからや!」と怒られ・・・。
内臓を冷やすことの恐怖を思い知った経験でした。
水分補給や整腸剤などのいわゆる「対症療法」で、1週間ほど過ごしました。
冷たいものの食べ過ぎの他にも、油っこいものの食べ過ぎや、刺激物の食べ過ぎは、同じく胃腸を弱らせてしまいます。
夏には夏の美味しいものがいっぱいですが、くれぐれも胃腸の声を聞いてから食べるようにしましょう。
細菌性の胃腸風邪(食中毒)の症状
細菌性の胃腸風邪(食中毒)は、原因となる「ある食べ物」を食べてから症状が出はじめ、しかも重症になる場合が多い危険なものです。
特に夏になると増えてくるのが次の5つです。
①カンピロバクター
カンピロバクターは、下痢、腹痛、おう吐の他に、発熱や頭痛、身体がだるくなるなどの症状が出ます。
生の鶏肉にいる細菌です。半生の状態で食べると感染するリスクが高くなります。
牛レバーも危ない!とされ、今では焼肉屋さんで見かけることが少なくなりましたよね。
食べてから1~7日ほどの潜伏期間を経て、症状が出てきます。
②サルモネラ菌
サルモネラ菌の症状には、少し特徴があります。
吐き気とけいれんを伴う腹痛
↓
下痢(水様便)、おう吐、発熱
と、症状が変化していきます。
原因となる食べ物は、生肉(鶏・豚・牛)、卵の殻です。
十分加熱しなかった料理を食べると感染リスクが高まります。
ちなみに私は妊娠中に産婦人科にて、「サルモネラ菌にかからないように、卵は買ってきたらすぐに洗剤で殻を洗って」と言われました。
調理するときも危ないんです。
サルモネラ菌は潜伏期間が短く、12~48時間で症状が出始めます。
③黄色ブドウ球菌
黄色ブドウ球菌の症状は、吐き気、おう吐、腹痛が主で、熱は出ません。
人の手指やペットの皮膚、ほこりの中など、生活の身近なところに潜んでいる細菌です。
そのため、人の手で作られた料理全般に感染のリスクがあります。(※仕出し弁当で集団食中毒を起こすニュースが度々流れてきます)
原因となる食べ物を食べてから1~3時間で症状が出るので、「直前に食べたアレが原因だ・・・」と自覚しやすいです。
ちなみに黄色ブドウ球菌の毒素は、加熱してもなくなりません。厄介です。
④腸炎ビブリオ
腸炎ビブリオの症状はお腹に集中します。
耐えるのが精いっぱいなほどの腹痛と、下痢。水様便の中にはまれに血が混じることもあります。
おう吐や吐き気はそれほど感じず、熱が出たとしても37~38度くらいです。
生の魚介類に潜んでいる細菌で、菌を持つ刺身や、生焼けの料理を食べることで感染します。
これも食べてから8~24時間で発症する、潜伏期間の短い食中毒です。
腸炎ビブリオについては、こちらの記事も参考にどうぞ。↓
>>【閲覧注意】刺身の食中毒はヤバい!その症状とは!?
⑤腸管出血性大腸菌(O-157など)
腸管出血性大腸菌の症状は、サルモネラ菌と同じく段階があります。
激しい腹痛と複数回の下痢
↓
便にだんだん血が混じってくる
↓
便のほとんどが血になる
熱はほとんど出ませんが、とにかく血便が出るというのが深刻です。
ここまでくると、もはや「胃腸風邪」なんて軽い言葉では済まされないですね。
腸管出血性大腸菌はいろいろな食材に潜んでいます。
野菜・肉・果物・井戸水・加工食品など、口に入れる食べ物の多くから発見されています。
熱に弱いので、やはり加熱が不十分の食べ物からということになります。
原因となる食べ物を食べてから、症状が出るまでの期間は3~8日と割と長めです。
このように、
- 暴飲暴食による急性胃腸炎
- 細菌の含まれる食べ物を食べたことによる食中毒
夏の胃腸風邪には2つのパターンがありますが、細菌によるものの方が症状が重いことが分かりますね。
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夏の胃腸風邪を治すポイント
夏の胃腸風邪を治療する最大のポイントは、やはり「水分補給」です。
涼しい部屋で横になっている場合が多いと思いますが、病院への行き来で汗をかきますよね。
冬の胃腸風邪の時以上に、水分補給を意識しておこなう必要があります。
一言で「水分」と言っても、胃腸風邪の時には塩分や胃液・腸液もなくなりますから、それを補充できる「水分」でなくてはいけません。
症状の度合いによって、
- スポーツドリンクでOK
- 経口補水液で補った方がいい
- 点滴
など、水分補給の方法もいろいろなので、そこは医師の判断に従いましょう。※病院には必ず行きましょうね!!
胃腸風邪を治す他のポイントについては、こちらの記事も合わせて読んでみてください。↓
>>胃腸風邪の症状 期間はどのくらい!?回復を早めるコツ!!
まとめ
冬にかかるイメージが強い胃腸風邪ですが、暴飲暴食や細菌が原因になると、夏でもかかります。
中には原因となる食べ物を食べてから、数日経ってから症状が出始めるものもあります。
おや?なんだかおかしいな?と思ったら、必ず病院へ行きましょう!
周りの家族にも移す可能性がありますから、くれぐれも自己判断は・・・禁物ですよ。
こちらの記事も参考にどうぞ。
>>胃腸風邪の感染経路はあなたの身近に!予防グッズで防げ!!
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