妊婦さんにとって、タバコの煙は不快そのものです。
妊娠中の体調の変化で、鼻が敏感になっているので、まず煙のニオイで気持ちが悪くなります。
そして何より、受動喫煙してしまうことで、お腹の中の赤ちゃんに何か影響が出ないか心配です。
しかし、受動喫煙してしまうケースって、意外と多いです。
例えば、外の喫煙スペースの煙が流れてきたとか、付き合いで行った食事会で周りの人が吸いだしたとか・・・。ダンナが禁煙せずに家で吸っているなんてケースもありますよね。
そういった、やむを得ない受動喫煙をした場合、短時間でも影響が出るのかどうか?
子を持つ親として気になるので、いろいろな情報を元にまとめてみました。
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妊婦の受動喫煙 限度はどのくらい?
妊娠中に、やむを得ずタバコの煙に近い場所にいることになった場合、「どのくらいの時間受動喫煙してしまうと危険なんだろうか・・・?」と不安になりますよね。
私自身も、過去に子供を妊娠していたとき、付き合いでライブハウスに行くことがありました。
ライブハウスと言えば、禁煙はおろか分煙もされていないし、音漏れしないようにかなり密閉された空間です。なるべく息しないようにしていましたが、それでも煙たい空気を吸ってしまったことに対して、とても不安な気持ちになりました。
さて、妊婦が受動喫煙しても心配のない時間の目安はというと、
- 1週間に1時間以下
- 1日当たりたばこ1箱を吸う人と会う頻度が、1週間に1回以下
のようです。
<参考>
医師が答えるQ&Aサイト「ドクターズ・ミー」より
ごくごく短時間なら、そこまで神経質になって心配することはないようですね。気にしすぎるが余りのストレスの方が心配です。
ただし、ごく短時間と言えども、副流煙は吸わないほうが言いに越したことありません。先天性のリスクがある赤ちゃんには、特に影響が強く出るのでなおさらです。
次にタバコの煙が近くに来たと感じた際には、この記事を参考にして避けてください!↓
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短時間でも「積み重なり型」は危険
例え1回当たりの受動喫煙が短時間だったとしても、それが積み重なってしまうと意味がありません。
「家族が家で吸っている」パターンのことです。
分煙してるし大丈夫。家では換気扇の下で吸っているから大丈夫。なんて思っていませんか?
全然大丈夫ではないですから!
最近では「三次喫煙(サードハンドスモーク)」という、新たなタバコの煙の害が分かってきました。
サードハンドスモークとは、タバコの副流煙が定着した室内インテリアから、時間差で有害物質を吸い込んでしまう受動喫煙のことです。
分かりやすく図にしてみると、こんな感じ↓
タバコの煙の粒子はとっても小さいので(PM2.5と同じくらいの大きさ)目に「煙」として見えなくなっても室内をさまよい、カーテンやソファー、タバコを吸っていた人の服にくっついています。
そんな室内空間で暮らしている妊婦さんは、常に受動喫煙しているのと同じ状況となります。
受動喫煙している「感覚」はほんの短時間でも、気付かない受動喫煙の時間がたくさんある。そんな「積み重なり型」にもしなっているならば、まずは洗える室内インテリアをとことん洗うことからスタートです。
ソファーカバー、カーテン、クッション、直接寝そべったり、触れたりすることの多いものは念入りに!
個人的には喫煙している家族が洗え!!とも思います。
それくらい、妊婦さんにとっては受動喫煙は避けたいものなのですから。
今、煙が見えていなくても、煙が立った場所には受動喫煙のリスクはある。このことを、妊婦さんやその周りの人々にも分かってもらえるといいですね。
最後に
- 受動喫煙のある妊婦の胎児の血液中からは、一酸化炭素ヘモグロビン(酸素を運ぶのを阻害する物質)が出る可能性がある
- 受動喫煙を頻繁にした妊婦から生まれた新生児の尿からは、ニコチンが検出された
- 夫が喫煙者で、妊婦の側で1日あたり10本吸った場合、出生体重は約60g、身長は約1センチ減少する
※「妊婦の受動喫煙と胎児、子どもへの影響(日本小児科学会)」「妊娠に対する喫煙の影響(静岡市保健福祉子ども局)」より要約
この記事を書くときに参考にした資料には、このようなことが書かれていました。
- 1週間に1時間以下
- 1日当たりたばこ1箱を吸う人と会う頻度が、1週間に1回以下
の短時間なら、受動喫煙の影響は少ないよ!と言いつつも、やっぱりできるだけ吸わないに越したことはないのです。
禁煙についてはこちらの記事でも詳しく書いています。↓
>>タバコ歴35年がたった2日で成功した禁煙方法 そのやり方とは?
>>これがニコチン依存症の症状だ!10個のチェック項目 何個当てはまる?
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