【おせちの豆知識】重箱には実はこんな意味があった!

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おせち

いよいよ師走。

今年もあっという間に過ぎ去り、新年がやってきますね。

(年齢を重ねるごとに時間の経過が加速する感がハンパなし!)

 

お正月といえばおせち。

普段は口にすることの少ない特別な食材が、

お重の中に彩り豊かに詰められている様子を見ると、

ついついウキウキしてお酒を持ってきてしまいます。笑

 

さて、ここでひとつ気になることが。

おせちの入れ物である「重箱」

 

何やら黒塗りで気品の高い雰囲気を醸し出していますが、

これって何か意味があるのでしょうか?

 

美味しい中身についつい気をとられてしまいますが、

せっかくなので「重箱」についても由来や意味を知っておきましょう。

 

 

重箱はいつから使われるようになったのか?

 

重箱

 

おせち料理の起源は、なんと弥生時代にまで遡れるそうです!

米の栽培が始まったのがきっかけで、

豊作の神様に煮炊きした料理を捧げたのがおせちの始まり。

 

しかしながら、その頃は重箱というものは存在しません。

なんせ、土器の時代ですからね!

 

 

では、重箱はおせちの入れ物としていつから登場するようになったのか?

 

その答えは明治時代です。

重箱自体はもっと昔からありましたが、

おせちを詰める用として使われ始めたのがこの頃なんだとか。

 

それまでは、

神様にお供え用の料理と、実際に食べるための料理は別でした。

 

それが明治時代以降には、

一緒に重箱に詰めるという習慣にシフトしていきます。

 

それがなぜかははっきりとは分かりません。

でも、推測するに・・・

めんどくさかった・・・のかな?笑

 

料理を作る経験がある人なら分かると思うのですが、

(まして私のようにズボラならなおさら!)

料理を用途別に作り分けて、盛り付けも別にするって・・・

めんどくさいよね 笑

 

 

だったら、一緒に盛り付けてしまえ~!

そして、

 

  • 重箱を重ねることで「福を重ねる」「めでたさが重なる」という意味ができる
  • コンパクトで場所をとらず、お客様にも振る舞いやすい
  • 蓋をすることでホコリなどが付くのを防ぎ、保存しやすい

 

というメリットができれば、

ちょうどいいではあ~りませんか!

 

そんなこんなで、

おせちは重箱に詰められるようになりました。

 

 

ちなみに、おせち=重箱というイメージが完全に出来上がったのは、

昭和の戦後復興期に、

デパートがおせちを販売する戦略が元になっているとも言われています。

 

奥ゆかしい印象の日本の伝統も、ルーツをひも解いていくと

商売人の仕掛けがカギになっている場合があるのですね!

 

土用の丑の日にうなぎを食べる文化が、

実は夏にうなぎが売れなくて困っていたうなぎ屋の戦略だったように・・・。

 

※これについて気になる方は、

こちらの記事で詳しく見れますのでチェックしてみてください。

→土用しじみ?何それ?由来を知りたい!!

 

 

 


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重箱の詰め方にも意味がある!

 

おせち

 

前の章でご説明した通り、

諸々の理由で重箱に詰められるようになったおせち。

 

しかしながら、やはりハレの日の料理だけあって、

その「詰め方」にも縁起を担いで様々な意味が込められています。

 

地方によって少し習慣が違いますが、

一般的には重箱への詰め方について、このような意味があります。

  • 正式には五段重。

    5段目は年神様から授かった福を詰めるため空っぽにする

    (ただし、最近の重箱は4段までがほとんど)

  • 各段に詰める料理の種類や個数は奇数(=吉数)が縁起が良い
  • 4段は縁起を担ぐため「四段」ではなく「与段」

さすがハレの日の料理!

詰め方についても徹底的に縁起を担いだ意味になっていますね!

 

お正月があれだけ特別に思えるのは、

こういう細かな意味付けが意識に刷り込まれていくからかもしれませんね。

 

 

 


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どの重に何を入れるの!?

 

かまぼこ

 

おせちを重箱に詰める際、

どの重に何を詰めたらいいの?と迷ったことはありませんか?

一般的には次のような決まりになっています。

一の重には「祝い肴」と「口取り」

<祝い肴>数の子・ごまめ・黒豆 など

<口取り>紅白かまぼこ・昆布巻き・栗きんとん・伊達巻き など

※地方によっては「口取り」は二の重に入れる

 

二の重には「焼き物」

ブリ・海老・鯛など、海の幸の焼き物

※地方によっては三の重に入れる

 

三の重には「煮物」

レンコン、里芋、くわいなどの山の幸の煮しめ

※地方によっては与の重に入れる

 

与の重には「酢の物・和え物」

紅白なますなど

なぜこのような決まりになったのかは定かではありませんが、

一の重から与の重にかけて、

メイン料理→副菜という流れになっている印象を受けます。

 

お正月ならでは!の食材が蓋をとってすぐにお目見えし、

それに続いて海の幸、山の幸、香の物と続くさまは、

目でも楽しめますね~。

 

一段ずつ開けるごとに「おぉ~っ」と静かな歓声が上がりそうですね。

 

 

ズボラな私はお恥ずかしながら、

おせちを詰める順番を気にすることなく約30年間生きてきました・・・。

 

今年の年末こそは、

この伝統的な決まりを踏まえてセンス良く重箱詰めをしたいと思います!!

 

 

 

まとめ

 

おせち

 

意外と知らないおせちの重箱の意味。

 

ひも解いていくと、

日本文化ならではの縁起担ぎ

たくさん盛り込まれていることが分かりましたね!

 

最近ではおせちそのものを食べなかったり、

「洋風おせち」なるものが販売されていたりと、

おせちも様変わりしてきました。

 

伝統的なおせちには、

確かに個性的な味の品が多いのが事実です。

好き嫌いもあることでしょう。

 

しかし、食材ひとつひとつ、

そして重箱にまで幸せの願いを込めた昔ながらのおせち料理。

 

日本人のソウルフードの代表として、

いつまでも残していかねばな~と思うのでありました。

 

 

こちらの記事もあわせて読むと知識がつきます!

 

→そういえば不思議。神社の鳥居の意味

→土用しじみ?何それ?由来を知りたい!!

→えっ!そうだったのか!?日本の習慣の由来ウソ、ホントまとめ

 

 

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