土用しじみって何!?
この聞き慣れない言葉に戸惑った人は多いことでしょう・・・。
土用の丑の日に、うなぎではなく、しじみを食す習慣があるそうな。
うなぎが高くて手が伸びないから、苦し紛れにしじみなの!?
っていうか何でしじみなの!?
庶民の家計の強い味方になるか!?知られざる土用しじみの由来について、迫ってみました。
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実は古株です
土用しじみ。
私はてっきり、うなぎが高騰だの絶滅危惧種だので騒がれて手に入らなくなってきたので、企業が新しく仕掛けた戦略だと思っていました。
でも違った・・・!!
実は土用しじみは、土用うなぎよりも歴史があります!
土用しじみはいつから食べられているの?
皆さんご存知、土用の丑の日にうなぎを食べるのが習慣になったのは、江戸時代の中ごろ。
しかし、しじみはこれよりもずっと前から夏の暑い時期に食べられていました。
その理由はとってもシンプル。
「しじみの旬が夏だから」
です。
食材が旬を迎えると、他の時期に比べて栄養価が上がり、身体にいいことは言うまでもありませんね。
しじみは基本的には年中採れる食材ですが、一番収穫量が多いのが夏の時期。ヤマトシジミという種類のしじみが、夏に旬を迎えます。
夏のしじみは産卵期に入るので、栄養がギュッと詰まって美味しい!
もちろん、栄養が多いものは、夏バテの身体にいい働きをしてくれること間違いなしですね!
土用の丑の日だからしじみを食べると言うより、旬を迎えて出回る量が多くなるしじみを土用の丑の時期に自然と口にする、と言った方が正しいかもしれません。
もともと、土用の丑の時期にうなぎを食べるというのは、江戸時代にうなぎのプロモーションが大ヒットして定着した文化です。(仕掛け人は、歴史の授業で出てきたあの平賀源内だそうな!)
天然うなぎの旬の時期は、実は冬ですからね・・・!
暑~い時期に、暑さに負けないように、旬の食材で栄養を摂ろうよ!という、人間が健康を保つ上での本来の意味に近いのは、土用うなぎではなく、土用しじみのほうでした!!
何を隠そう、縄文時代の貝塚からも出土しているしじみ!!
そのハンパない歴史をなめんなよ!と、しじみの声を代弁してみました。笑
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土用しじみを食べるとどんないいことが?
しじみを夏に食べると、夏バテの身体にいいことがある。
ざっくりとしたことはお分かりになったと思いますが、具体的にはどんな効能があるのか!?
知らずに食べるのと、知っていて食べるのでは、効果の感じ方って変わってくると思うんですよ。人間、メンタルに左右されることが大きいので。笑
詳しく見ていきましょう!
土用しじみは腹薬!
夏に旬を迎えるヤマトシジミは、昔からこう呼ばれています。
この場合の「腹」とは、単にお腹のことを指すのではなく、肝臓のことを言っているそうです。
CMでもおなじみですよね!しじみに含まれる、オルニチンやタウリンなどの成分は、肝臓の働きを助けて二日酔いの改善を促してくれます。
夏の暑い時期になると、ビールの誘惑についうっかり乗ってしまうような私のような人間には強い味方なのです。しじみ。笑
昔ののんべえの場合は、冷酒だったのかな?
さらには、汗とともに出ていってしまうミネラルの補充にも、しじみは役立ってくれます。
身体を動かすエネルギーを作り出すための、ビタミンもたくさん含んでいます。
土用の丑の時期に、旬を迎えるしじみを食べることは、とーっても理に適っていると言えますね!
小さくても働き者のしじみ!
うなぎに比べて地味(失礼!)な印象ですが、その効能を知ると、食べるのが楽しみになってきましたね!
ありがたや~土用しじみ!(特にのんべえには 笑)
まとめ
実は古株だった土用しじみ!
ルーキーのうなぎに土用の丑の日の食文化を独占されてから、長い歳月が経ちましたが、最近になってまた注目が集まっているようです。
うなぎが高騰している・・・いやいや、旬の時期のしじみのありがた~い効能のお陰ですね!
その時期に採れるものをその時期に食べる。
季節に正直に生きるのが、私たちの身体にとっても嬉しいことなんですね。
子供の授乳期間が終わり、お酒が解禁になった私は、もしかしたらしじみに年中お世話になるかもしれませんが、土用の丑の時期には、さらにありがたみを感じながらしじみをいただきたいと思います。
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