貝を食べた後に身体の具合が悪くなると、もしかして貝にあたった・・・?と思いますよね。
貝による食中毒とは、一体どんな症状がでる!?
具合が悪くなったらどうすればいいのか!?
美味しいものには毒がある!?
貝の食中毒の症状についてまとめました。
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どんな貝でどんな症状が出る?
貝の種類によって、食中毒の症状には違いがあります。
それぞれどんな症状が出るのか!?
日本で確認されている、「貝毒」と呼ばれる食中毒の症状を確認していきましょう。
麻酔性貝毒
ホタテガイ、ムール貝、アサリ、カキなどの二枚貝を食べて発症します。
食後30分くらいで、唇や舌、顔面に痺れを感じ、徐々に手足に広がっていきます。
症状が軽いと1日~2日で回復します。重症の場合は、嘔吐や運動障害、言語障害呼吸困難で死に至る場合もあります。
治療する薬はありません。病院で胃を洗浄したり、人工呼吸をしたりして症状をおさめる方法を取ります。
下痢性貝毒
ホタテガイ、ムール貝、アサリ、ホッキ貝などの二枚貝を食べて発症します。
食後30分~4時間くらいで、激しい下痢を引き起こします。嘔吐や腹痛の症状が一緒に出ることもあります。
治療する方法は水分補給です。
水分補給をしっかり行い、貝毒が身体から排出されるのを待ちます。
かかった人の多くは、3日以内に回復します。
アサリ毒
アサリ、カキ、カガミガイなどを食べて発症します。
食後1日くらいで、悪寒、倦怠感、嘔吐、便秘などの症状があらわれます。皮膚に青アザのような、皮下出血班が出てくるのが大きな特徴です。
さらに2~3日後には、歯ぐきや鼻などから出血し、口臭が強くなります。
最悪の場合は死に至ります。
治療は病院にて、胃の洗浄や人工呼吸をおこないます。
このように症状を見ていくと、貝毒って恐ろしいですね・・・!
主に、毒を溜めこむ性質を持つ二枚貝が危険なようです。
貝毒の恐ろしいところは、毒があっても味や見た目が変わらず、加熱しても毒がなくならないこと!!
ここまで危険な貝毒なので、生産地では検査がされています。
検査の結果、危険な場合はテレビなどで公表されます。
なので、スーパーで買った貝や、漁協が管理している潮干狩り場で摂った貝は、貝毒にあたる心配は少ないです。(時間が経って痛んだ貝を食べて具合が悪くなることはありますが・・・)
気を付けたいのが、個人で採ってきた貝!
そもそも漁師さんではない個人で、貝は採っちゃいけないことになってますよね。
乱獲を防ぐという意味のほかにも、食中毒を防ぐという意味もあるようです。
さて、ここまでで一つ疑問が!
貝にあたると言えば、ノロウイルスを真っ先に思い浮かべた人も多いことでしょう。
ノロウイルスと貝毒って何が違うの!?
というのを次の章で説明します。
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ノロウイルスと貝毒は違います
ノロウイルスの症状は、下痢性貝毒の症状とよく似ています。
原因となる貝は、下痢性貝毒と同じく二枚貝です。(カキ、アサリ、ハマグリ、シジミ、ムール貝など)
激しい下痢、嘔吐、腹痛、発熱などが1日~2日続きます。
治療の方法も下痢性貝毒とほぼ同じで、水分補給が中心です。ウイルスが身体から排出されるのを待ちます。
ではノロウイルスと貝毒の違いは何なのか!?それは次の3つです。
①食べてから症状が出るまでの時間
下痢性貝毒が食後30分から4時間なのに対し、ノロウイルスは食後1日~2日と少し間が空きます。
②感染の元
下痢性貝毒は、貝が食べた有毒プランクトンが食中毒の原因になります。
それに対してノロウイルスは、下水に含まれるノロウイルスが、貝の中にたまったものが感染のもとになります。
③加熱するとどうなるか?
貝毒は加熱しても、毒はなくなりません。
それに対してノロウイルスは、85℃以上で1分以上加熱すれば、死んでしまいます。
症状は似ていますが、ノロウイルスのほうは、きちんと加熱することで感染するリスクを大きく下げられますね!
余談ですが、私の知人で、生ガキが好きすぎて、3回もあたったことがあるのにまだ食べたいという猛者がいます!
絶対加熱したほうがいいと個人的には思っていますが、それでも生を・・・!という熱い気持ちをうかがうと、そっとしておいてあげようかな・・・という今日この頃です。
私はチキンなので、生ガキは恐ろしくて食べられません・・・。
まとめ
貝の食中毒は、大きく分けて3つ。
- 貝毒によるもの
- 痛んだ貝を食べたことによるもの
- ノロウイルスによるもの
です。
大抵は、下痢や嘔吐、腹痛などの胃腸の症状ですが、毒によっては痺れが出たり、手遅れで死に至るケースがあります!
貝を食べて具合が悪くなったら、迷わずに病院で診てもらいましょう!!
食中毒については、こちらの記事でも詳しくどうぞ!↓
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