もうすぐ節分ですね。
毎年決まってこの頃になると、聞くんですよ。あの歌を。
♪おに~のパンツはいいパンツ~
つよいぞ~つよいぞ~
うちには小さい子供がいるので、ちょくちょく教育テレビのお世話になります。
節分間近になると、その画面上で歌のお兄さんとお姉さんが童謡「鬼のパンツ」を歌うワケです。さも楽しげに!
あの歌の威力、凄いですよね。笑
子供のハートわしづかみ状態。
1番だけでも相当なインパクトをもつ童謡「鬼のパンツ」ですが、実はあまり知られていない2番の歌詞もあるのです。
その2番の歌詞がまた結構面白いことになっているので、節分の豆知識がてら、ご覧ください。
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童謡「鬼のパンツ」の2番の歌詞がバラエティに富み過ぎ!
早速「鬼のパンツ」の歌詞をご紹介していきましょう。簡単なおさらいとして、有名な1番は次の通りですね。
鬼のパンツはいいパンツ つよいぞ つよいぞ
5年はいてもやぶれない つよいぞ つよいぞ
10年はいてもやぶれない つよいぞ つよいぞ
100年はいてもやぶれない つよいぞ つよいぞ
はこう はこう 鬼のパンツ
はこう はこう 鬼のパンツ
あなたも わたしも おじいちゃんも おばあちゃんも
みんなではこう 鬼のパンツ
※世代や地域によって若干歌詞は変わります。
では、2番の歌詞。
実は2番の歌詞は何パターンも存在していて、もはやカオス状態なのです。笑
では3パターンほどお楽しみください。
「鬼のパンツ」2番 パターンその1
トラのパンツは いいパンツ しなやか しなやか
うさぎの毛皮で できている しなやか しなやか
5年はいても いいきもち しなやか しなやか
10年はいても いいきもち しなやか しなやか
はこう はこう トラのパンツ
はこう はこう トラのパンツ
あなたも わたしも あなたも わたしも
みんなではこう トラのパンツ
パターンその2
うさぎのパンツは いいパンツ しなやか しなやか
白いシルクで できている しなやか しなやか
5年はいても やわらかい しなやか しなやか
10年はいても やわらかい しなやか しなやか
はこう はこう 兎のパンツ
はこう はこう 兎のパンツ
あなたも 私も おじいちゃんも おばあちゃんも
みんなではこう 兎のパンツ
パターンその3
君のパンツは駄目パンツ 弱いぞ 弱いぞ
5分はいたら破けちゃう 弱いぞ 弱いぞ
2分はいたら破けちゃう 弱いぞ 弱いぞ
はいた途端に破けちゃう 弱いぞ 弱いぞ
はこうはこう駄目なパンツ
はこうはこう駄目なパンツ
あなたもわたしもおじいちゃんもおばあちゃんも
そ~っとはこう駄目なパンツ
もはや酔っ払いの替え歌状態。個人的には「しなやか」がツボです。
パターンその3に至っては、カラオケにもきっちり収録されているようです。
この「鬼のパンツ」の原曲は、イタリア語の「フニクリ・フニクラ」という歌です。
原曲の歌詞の内容は簡単に言うと
「登山電車に乗って火山を見に行ったら最高だったぜ!」
というものなので、そもそも日本語版「鬼のパンツ」とは意味がかけ離れていますね。笑
一説によると、童謡「鬼のパンツ」は田中星児さん(グッチ裕三さんのいとこ)が歌詞を作ったとされています。
ターゲットはもちろん子供!
子供って、もれなく大好きですよね~。おしもに関するネタ。
うちの2人の息子たちも、この話題になるとキラッキラに目を輝かせて食いついてきます。笑
飲食店とかで「パンツ―!」とか叫んで、こちらが「やめろー!」と制することなんてしょっちゅう。
そんな子供たちの興味に比例してか、カオス的な広がりを見せる「鬼のパンツ」の2番の歌詞。
ふとここで思ったんです。子供はなぜおしもに関するネタが好きなのか?
話が飛躍しますが 笑
調べていくと、なんと精神分析の神フロイトとつながったので、節分の豆知識がてら、お楽しみください(←2回目)
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「知らない」「爽快」「誇り」
フロイト曰く、子供がおしもに関するネタが好きな理由は次の3つです。
- 知らないから
- 爽快だから
- 誇りを持っているから
それぞれ詳しく説明しましょう。
「知らないから」とは?
そもそも子供(特に物心つくかつかないかくらいの年齢)は、身体の構造、つまり、おしも=排泄物=汚いということを知りません。
確かに。
トイレの練習を始めた段階では、子供にとって手を洗うことは意味不明ですもんね。
公共の場において、平気でおしもに関するネタを大声で叫んだりするのは、ひとえに「それが汚いということを知らない」からなのです。
その辺のおもちゃとかと同レベルの位置づけなんですね。(大人の反応を見て面白がっているという部分もあるけど)
「爽快だから」とは
お食事中の方、ごめんなさいね。笑
排泄をすることは、大人も子供も関係なく「爽快」です。
フロイト曰く、このような爽快感を感じる身体の部位のことを「催情部位(さいじょうぶい)」と言うそうです。
授乳をしている頃の子供の一番の催情部位は口で、母親と密着することで心地よさを覚えます。
しかし、断乳や卒乳で口の催情部位としての役割が終わってしまうと、今度は真逆の排泄の方向で爽快感を見つけるのです。
すっきりすることはいいことだ!
つまりはそういう思考により、おしもに関するネタが好きなのです。
「誇りをもっているから」とは
簡単に言うと、「自分はここから(おしもから)出てきたんだ!」という誇りがあるんだそうです。子供には。
これを書いている私はもう三十代なので、思い出せる限りの一番古い記憶は3歳ごろです。(生まれたばかりの妹を、ドラゴンボールの悟空の如意棒でつついてる記憶)
しかし、生まれて数年の子供にとって、母親の産道を通って外界に出てきたのはついこの間の話。
言葉を覚え始めた子供が、まれに生まれた時の記憶を親に話すように、幼い子供の中にはどこからどうやって生まれてきたか?の記憶が、わずかに残っているのかもしれません。
この世に誕生したんだぞー!!という誇りがあるので、おしもに関するネタに愛着があるのです。
まとめ
「鬼のパンツ」の2番の歌詞が、カオス的広がりを見せるのは、ひとえに1番の歌詞のインパクトがあってこそです。
しかし、もう一つの背景として、
- 童謡として日本に広がったこと
- 子供が「本能的に」愛着のある、おしもに関するネタを題材にしたこと
があるのではないかと思います。
子供がおしもに関するネタが好きな理由をひも解いていくと、なんだかみなぎる生命力を感じます。笑
げらげら笑いながら「パンツ―!」とか言ってても、大人は広い心で見守ってあげるべきなんじゃないかな?そう思いました。
いや、でもさすがに公共の場で大声で言うなら止めるけど。笑
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