最近のお子さんの名前の漢字には、いろんなバリエーションがありますよね!
例えば、女の子に使う「那」という字。
「菜」じゃないんだ・・・!?
「奈」じゃないんだ・・・!?
じゃあ「那」ってどういう意味なんだ!?
「菜」や「奈」とどう違うの?
次世代の名前漢字、「那」の正体を解き明かします!
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「那」の意味ってどんなの?
「那」の成り立ちについては、今のところ、よく分かってないそうです。
ただし、このようなことではないか?という考えはあります。
下の図をご覧ください。
部首のおおざとは「領地」左側の形は「大きな耳たぶ」をあらわしているといった考え方です。
大きな耳たぶは豊かさの象徴。つまり、
- 多いこと
- たっぷりあること
- ゆったりしていること
- 広いこと
という意味になります。
名前に使うと、大きく包み込んでくれるような、懐の深~い人になってくれそうですね!
女の子だけでなく、男の子の名前にも使えそうな意味を持つ字です。(「那」はとも、ふゆ、やす とも読みます)
日本神話に登場する、伊邪那美命(イザナミノミコト)、伊邪那岐命(イザナギノミコト)にも使われている漢字ですね。
神様の名前に使われているとことから、転じて「美しい」という意味もあるそうです。
名づけに関する本には、よく「美しい」という解釈が書かれています。
ただし「那」には、あまり意味がないという説もあります。
その昔、大陸から伝わった仏教の教えを日本語に訳すときに、「な」の音に当てはめたのが「那」だったからです。
当て字としての性質があり、それが、意味はあまりないとする理由です。
もともとの成り立ちがはっきり分かっていないので、いろんな意味でとらえられるようになった漢字のようですね!
悪い意味はそれほど含んでいないので、お子さんの名前に安心して使えるのでは?と思います。
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「那」「菜」「奈」の違いとは!?
人生で最も、「な」という発音をしているかもしれません。笑
「な」と言えば他にも「菜」「奈」の2トップが存在しますよね!
この3つの「な」の違いは何なのでしょうか!?比べてみましょう!
「那」「菜」「奈」の意味を比べてみよう!
「菜」の字の成り立ちは、草花を手で摘んでいる様子をあらわしています。
菜の花、野菜という表現で使われる通り、植物の意味合いが強い字です。
ナチュラルなイメージを名前に持たせたいときには、ぴったりの字ですね!
「奈」の字は、祭壇の上に乗せられた植物を表す字です。(示が祭壇を、大が木をあらわしています。)
このことから、「菜」と同じく植物の意味になります。神聖な儀式に使われた植物といった感じです。
字の上の部分が大なので、そこから「おおらか」という意味を持たせることもできるそうです。
「那」とともに、昔は仏教の言葉を訳すときの「な」の音の当て字です。
当て字だったという背景があるので、「那」と「奈」は、パッと見では意味はとらえづらいですね!
他に組み合わせる漢字のほうにメインの意味を持たせて、「那」と「奈」はそれを補足する役目にするといいのではないでしょうか?
最後に3つの「な」の意味をおさらいします。
「那」
たくさんある。ゆったりしている。美しい。
「菜」
自然。草花。生き生きとしたイメージ。
「奈」
神事に使われた植物。おおらか。
同じ「な」でも微妙に意味が違う3つの漢字。
どれがいいでしょうね?
まとめ
女の子の名前の字で、じわじわ人気が出てきている「那」
(今の時代では)少し珍しく感じる字なので、一体どんな意味なんだろう??と疑問に思っている親御さんは多いでしょう。
あまりマイナスイメージはない字なので安心して使えそうですね!
ただ、当て字の意味合いがあるので、組み合わせる別の漢字に主な意味を持たせた方がいいんじゃないのかな~と個人的には思います。
「那」を使った、ステキな名づけができますように。(そして、どうかパッと見で読める名前でありますように・・・!)
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