「朔」という字が名前に入っているお子さん、よく見かけるようになってきましたよね~。
「世界の中心で愛を叫ぶ」の映画がヒットしだしたころからかな?
あの映画の主人公の名前は朔太郎ですね!
ちょっと個性的な「朔」という字ですが、いったいどんな意味が!?
流行りで使ったんじゃない!納得の意味があるから使ったんだ!
そう言えるように、「朔」の意味や由来を確認しましょう!
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「朔」の意味を知ろう!
まずは「朔」の漢字の成り立ちを見ていきましょう。
左側は「元に還る」という意味を表します。
右側は読んで字のごとく「月」です。
月が元に還る・・・すなわち「新月」という意味になります!
学校の理科の時間で、月の満ち欠けを勉強しましたよね!
新月は、月の満ち欠けのスタートのような扱いだったと思います。
ここから意味を広げると、
新月→はじまり、ついたち
ということになります。
また「はじまり」からさらに発展させて「北の方角」と言う意味もあります。
これはどういうことかと言うと、十二支を方角に当てはめたときに最初の子(ね)が、北に位置しているからです。
こうやって見ていくと、漢字の意味ってどんどん広げていけるんですね!
新月と北の方角。
一見関係がなさそうですが、連想ゲームでつながるという・・・。
「風が吹くと桶屋が儲かる」みたいな感じですね。
ちょっと脱線しましたが。笑
まとめると、
「朔」
- 新月
- ものごとのはじまり
- ついたち
- 北の方角
という意味があります!
例えば、1人目のお子さんの名前とか、「これから人生のスタートだ!」という誕生の喜びを名前に込めたいときには使ってよい字かもしれませんね。
ただし、ひとつだけ注意が。
「朔」の意味である「新月」は、月が全く見えない「闇」の状態でもあります。別名「暗月」とも言います。
そういうちょっとダークな印象も捨てきれない字だということを、頭に入れておいた方がいいかもしれません。
私自身、息子の名づけのときにこの「朔」という字を候補にしていました。
理由は単純で「字面がカッコいいから」笑
でも、意味意外にひとつ引っかかる点があって、結局別の字にしたんですよね!
何に引っかかったかと言うと・・・
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「朔」という字、電話で説明できますか?
これなんですよ、この問題。
「朔」という字に限らず、最近流行ってきている「人名漢字だけど珍しい漢字」によくあることですね。
電話にて
「お名前はどのような漢字でお書きしますか?」
と聞かれたときに、「朔」はなんて説明しましょう?
考えられるものをまとめてみました。
①熟語で例えてみる
「朔」を使った熟語で伝わらないものか・・・?
朔日…月の第1日目
八朔…ミカンの仲間。8月1日。
月朔…北から吹く風
朔旦冬至…新月の冬至。19年に1度ある。
さぁそろそろお気づきでしょう・・・。
「朔」を使った熟語は、馴染みがなさ過ぎて電話で伝わりづらいことに・・・。
他の方法に参りましょう。
②人名で例えてみる
「朔」の漢字を使った有名人と言えば、詩人の萩原朔太郎です。
ジブリ映画の「ゲド戦記」の主題歌は、萩原朔太郎の「こころ」という詩の盗作ではないか!?で話題になった人物です。
しかし、電話口で
「はぎわらさくたろうのさくです」
と言って相手に伝わるかどうか・・・?
相手が若い人の場合は、もしかしたら、
「セカチューの主人公の朔太郎の朔です」
と言った方が伝わるかもしれません。
でも、それも微妙か・・・?
③漢字の成り立ちで伝えてみる
個人的には、この伝え方が一番伝わるんじゃないかな~と思っています。
「右側がお月様の月、左側が「逆」からしんにょうをとったもの」
と言う伝えかた。
どうでしょうか?
この言い方なら電話の相手も、「朔」という字がイメージしやすいのでは?と思います。
お子さんがやがて大人になり、ビジネス電話などで困ることが無いように、「朔」を口頭で伝える方法を考えておきたいところですね!
まとめ
流行りの人名漢字「朔」
その意味を最後にもう一度おさらいです!
「朔」
- 新月
- ものごとのはじまり
- ついたち
- 北の方角
1人目のお子さんの名前。もしくは、「これから人生のスタートだ!」という誕生の喜びを名前に込めたいときに使うとベター。
ただし、月が全く見えない「闇」の状態も示しているので頭に入れておくとよい。(あくまでも「闇からスタートする」という意味です)
この記事が、「朔」を名づけに使おうと思っている方の参考になれば幸いです!
良い名前が付けられますように・・・。
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