領収書を書くとき、もらうとき、
「宛名は上様で~・・・」
というやりとり、ありますよね。
この「上様」という書き方、
果たしていいのでしょうか!?
そして、「上様」って
そもそもどんな意味があるの!?
領収書の不思議、
「上様」について、迫ってみたいと思います!
「上様」はアリか!?ナシか!?
まずは、「上様」という書き方は
いいのか!?マズいのか!?
について。
結論から言うと、
マズい!!
です。
その理由は主に3つ。
- 税務調査で認められないから
- 経理担当に経費として認めてもらえないから
- 不正される可能性があるから
それぞれについて、
詳しく見ていきましょう!
税務調査で認められない!!
商いをしている以上、
会社であろうが、個人事業主であろうが、
税務調査は避けられません。
日本は税金について、
自分で計算して、
自分で申告するという方法をとっています。
なので、
ウソの数字を申告して
税金の負担を軽くしようとする人たちが
少なからず存在します。
そんな不正がないかどうかを
調べるのが税務調査です。
税務調査では、
経費について調べられます。
経費が認められれば、
その分、儲けは少なくなり、
税金が軽くなるからです。
領収書は、経費にかかわる大きな証拠!
その宛名の部分が
誰が支払ったのか分からない
「上様」の書き方では、
(しかも、但し書きが「お品代」ならなおさら)
経費をでっち上げたか・・・?
という疑いがかかり、
経費として認めてもらえないケースがあります!
一部、
宛名が「上様」でも
認められる領収書もあるそうですが、
税務調査でのトラブルを避けるためにも、
宛名に「上様」と書くのは
避けたほうがよいです!
経理担当に経費として認めてもらえない!!
「上様」の宛名の領収書が、
税務調査で認められない可能性がある
ということは、
そもそも、
会社の経理担当に
認めてもらえないことだってあります!
仕事に必要なものを買ったのに、
経費として認めてもらえない・・・。
100%やるせないですね。笑
お店で領収書をもらうとき、
長い社名だとめんどくさくて、
つい「上様で」と言いたくなってしまいます。
しかし!
名刺を渡すなどして、定員さんに
正確に宛名を書いてもらうほうが安全ですね!
余談ですが、
私が18歳ぐらいのとき。
バイト先で、
上司と領収書の書き方を練習していました。
世の中のことなど
なーんも知らなかった私は、
「うえさまとは、どんな字でお書きしますか?」
というトンデモ発言で、
上司を固まらせた経験があります。笑
れ、練習でマジで良かった・・・!!
運が悪いと、
こういう店員さんに当たる可能性もあるので、笑
宛名を正確に書いてもらうには、
名刺を渡すのがベストです!!
また、
自分が領収書を書く側になったときにも
宛名はきちんと
正式名称で書くべきですね!
不正される可能性があるから!!
誰が支払ったのか分からない、
宛名が「上様」の領収書。
万が一、落としてしまったとしたら!!
拾った人に、
流用されるかもしれませんね。
但し書きが「お品代」なら、
その危険性は高くなります!
要は、
「上様」と「お品代」のコラボは
領収書の役割である、
「誰が、どこで、どんなお金のやりとりをしたか?」
の証明がはっきりできてないってことです。
「ズルはいけないんだよー!!」
は当たり前のようでいて、
知恵がついた大人には
揺れる思いになることも。
そんな揺れる思いを
体中感じることがないよう、
(この言い回し、あの名曲だって分かる人
どれだけいるのかな・・・!?)
不正のもととなる
宛名が「上様」の領収書は
避けるべきですね!
このような理由で、
使わない方がいい「上様」という宛名。
ではそもそも、
「上様」にはどんな意味があって
使われるようになったのでしょうか!?
「上様」の正体とは!?
今年本厄31歳の私の中で、
「上様」と言えば、
八代将軍徳川吉宗なわけですよ。笑
暴れん坊将軍のね。
「う、上様・・・!!」
「ははーっ!!」
っていう、あのくだりです。
領収書で使われる「上様」も
似たような意味です。
もともとは、
位の高い人を呼ぶときに使われた呼び方です。
それともうひとつ。
俗説ですが、
「上得意様」「上顧客様」
という意味もあるそうです。
どちらにしろ、
お客様を敬うという意味で
「上様」が使われるようになったと
考えられますね!
領収書の宛名欄に、
敬うお客様の名前を
そのまま書くのは失礼に当たるので、
「上様」と書くようになったというのが
有力な説です。
しかし!!
今では「上様」と書いたことにより、
もしかしたら、
そのお買い物が経費扱いされない
という事態が起こってしまうこともあります。
敬ったつもりが
裏目に出るのは切ないですね・・・。
時は平成になったことですし、
「上様」の時代は、
終わりに近づいてきているのかもしれません・・・。
まとめ
領収書の宛名のナゾ、
「上様」について、掘り下げてきました。
まとめると・・・
もともとは、
お客様を敬う意味で使われ始めた。
今では、
誰が支払ったのかよくわからない
「上様」の宛名は、
税務調査でトラブルになる場合や、
不正に利用される可能性があるので、
使わない方がよい!
となります。
仕事における慣例も、
掘り下げていけば、
新しい発見があっておもしろいですね!
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