会社から受け取るお給料やボーナスのことを、「給与所得」と言うことがありますよね!
なんとなく、四字熟語にすると語呂がよくてカッコいい感じがしますが(私だけ?)手取りとはちょっと違うということを知っていましたか!?
同じようで実は同じではない、給与所得と手取りの違いについて解説していきます!!
スポンサーリンク
給与所得って実はこういうこと!
給与所得とは、国に納める所得税の額を決めるための基礎となる金額の一つです。
会社からのお給料以外にも、副業や投資などで収入がある人は、全体の額が所得税の対象となり、いろいろ計算で調整されて税額が決まります。
それに対して、お給料以外の収入がなく、純粋に勤務先からのお給料のみで生計を立てている人は、このお給料に対する給与所得から扶養控除などを引いた額に、税率をかけて所得税が計算されます。
ここで、「んっ?」と思われた方がいるかもしれませんね!!
そうです。
お給料の額=給与所得
ではないのです!
給与所得の金額は、次の式で計算をします。
給与所得の金額=給与収入-給与所得控除額
小難しい言葉が並んだので、分かりやすく説明します!
「給与収入」とは?
一年間で会社から受け取った、源泉徴収前のお給料やボーナスの合計額に、さらに現物支給されたもの(例えば、社宅や食券など)を現金に換算してプラスしたものです。(ただし、通勤費については、毎月最高10万円までは含まれません)
自社製品をタダで使えて(安く買えて)ラッキー!という場合も、あまりに値引きしすぎると、税金の計算をするときには差額がちゃっかり収入として含まれるのです・・・。
私が過去に販売員をしていたとき社販で服を安く買っていましたが、もしや・・・。
真実とは時に残酷であります。笑
「給与所得控除額」とは?
簡単に言えば、サラリーマンの「みなし経費」です。
スーツとか、靴とか、筆記用具とか、仕事で必要だけど自分で用意しなければならないもののことを、「経費」とみなして収入から差し引いてくれるのです。
給与所得控除額は、先に説明した給与収入の額によって決まります。
詳しくは下の表を確認してみて下さい↓
給与収入(給) | 給与所得控除額 |
---|---|
162.5万円以下 | 65万円 |
162.5万円以上 180万円以下 | 給×40% |
180万円以上 360万円以下 | 給×30%+18万円 |
360万円以上 660万円以下 | 給×20%+54万円 |
660万円以上 1000万円以下 | 給×10%+120万円 |
1000万円以上 1500万円以下 | 給×5%+170万円 |
1500万円超 | 245万円 |
給与所得が、手取りとは少しニュアンスが違うということが分かってきましたね!
スポンサーリンク
手取りってつまりどいういうこと?
普段何気なく使っている「手取り」という言葉も、せっかくなので正しく意味を押さえておきましょう!
手取りとは別名「可処分所得」と言います。
わざわざ漢字にした理由は、漢字のほうが意味が分かりやすいから!
字の通り
「処分する(使う)ことが可能な所得(お金)」
という意味です。
実際に手元に入ってきて、使うことができるお金のことですね!
手取り(可処分所得)は、次の計算をすることで分かります。
手取り(可処分所得)=給与収入-社会保険料-所得税-住民税
社会保険料とは、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、介護保険(40歳以上の人)の総額です。
こうやって見ると、純粋なお給料からは随分といろんなものが引かれていますね。涙
年間の手取り金額が知りたい場合は、年末に会社からもらう源泉徴収票と住民税の徴収通知書(これは5月頃に会社からもらえます)を用意します。
手取り金額=1-2-3-住民税の総額
となります!
年間で自分が使える金額が、リアルに分かってしまうわけです。
知りたいような、知りたくないような・・・・。
しかし、これからの生活をより具体的にイメージしたり、計画を立てたりするためには、こういう数字をしっかり把握しておくことが大切ですね!!
まとめ
給与所得と手取りは、似ているようで違うということが分かりましたね!
給与所得→所得税を計算するための金額
手取り→税金などが差し引かれて最終的に手元に残った金額
ということです!
世の中まだまだ難しい言葉があふれていて、敬遠しがちになってしまいますが、日々学び!!ということで、知っているコト、モノを増やしていきましょう!!
案外、社会に出てからのほうが、学ぶことは楽しかったりして・・・!!
働く大人の知識になる!
お金やビジネスマナーの記事まとめページを作りました!
良かったら参考にしてくださいね。
こちらの記事もあわせて読むと、役に立ちます!
この記事へのコメントはありません。