児童手当を受給しよう!
と思ったときに気になるのは
所得制限ですよね。
所得制限額に
引っかかっていないか、
自分でチェックするにはどうしたらいいのか?
実は、
児童手当の所得制限には
医療費控除などの
控除額も深く関係してきます!
どういうことか?
詳しく見ていきましょう!
所得制限にひっかかる?自己チェックの方法!
自分の所得が
児童手当の所得制限額にひっかかるのか?
そのチェックは
次の計算で知ることができます!
児童手当における自分の所得
=前年の所得額-控除額-8万円
※8万円は申請者が全員引いてもらえる金額です。
日頃納めている、社会保険料や生命保険料の分を
まけてもらえるというイメージです。
※控除額とは、次の合計額です。
- 医療費控除
- 雑損控除
- 小規模企業共済等掛金控除額
- 障害者控除
- 寡婦(夫)控除
- 勤労学生控除
この計算で出た
「児童手当における自分の所得額」が、
下の表の、「所得制限額」内で収まっていれば、
児童手当を減額せずに受け取ることができます!
扶養親族等の人数 | 計算 | 所得制限額 |
---|---|---|
0人 | 622万円+0万円 | 622万円 |
1人 | 622万円+1人×38万円 | 660万円 |
2人 | 622万円+2人×38万円 | 698万円 |
3人 | 622万円+3人×38万円 | 736万円 |
4人 | 622万円+4人×38万円 | 774万円 |
※扶養親族等が1人増えるごとに
所得制限額に38万円を加える。
(70歳以上の扶養親族の場合は44万円)
と言っても、児童手当における自分の所得の計算、
特に「控除額」はややこしすぎですね。笑
漢字ばっかりだし。
疲れ目の時に見たら酔いそうです。笑
それぞれどのような控除のことなのか?
次の章で解説します。
ちなみに、
扶養する家族のカウントの仕方は
こちらの記事で詳しく書いています!
→モヤモヤをスッキリ!児童手当の所得制限 扶養親族の範囲と数え方
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それぞれの控除の内容を確認しよう!
早速、児童手当における自分の所得の計算で
控除できる内容を見ていきましょう!
控除の合計額が大きいほど、
児童手当における自分の所得は低くなり、
所得制限額内に収まる確率が高くなりますね!
1.医療費控除
家族全員の医療費の合計が
高額になった場合に、
所得から差し引いてもらえる金額です。
次の計算で分かります。
医療費控除額
=(家族全員の1年間の医療費-保険金などで受け取った額)-10万円
「医療費」とは、
治療のために使った
最低必要な金額を指しています。
そのため、例えば
予防接種代や、美容整形代、
入院したときの差額ベッド代などは
含まれません。
医療費控除は、
いろんな控除の中でも
当てはまる人が多いので、
分かりやすいように例えを出します。
夫の医療費 10万円
妻の医療費 3万円
子どもの医療費 4万円
医療保険で受け取った額 3万円
この場合、
(10万円+3万円+4万円-3万円)-10万円
=4万円
4万円が医療費控除額として
差し引くことができます。
2.雑損控除
災害や盗難などで、
損害が出てしまったときに
所得から差し引いてもらえる金額です。
次の①、②のうち、
少ない方の金額が差し引かれます。
①損失額-所得金額の10%
②災害関連の支出-5万円
3.小規模企業共済等掛金控除額
小規模企業共済とは
個人事業主などの、退職金を用意するための
共済(保険のようなもの)です。
それとは別に、
公的年金の上乗せを目的として、
個人的に加入する
「確定拠出年金」の掛け金も
この控除に含めます。
年間の掛け金を
全部差し引くことができます。
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4.障害者控除
家族に障害者がいる場合、
27万円が所得から差し引かれます。
特別障害者は40万円です。
5.寡婦(夫)控除
夫や妻と、
離婚や死別で別れていて、
再婚していない人が、
所得から差し引いてもらえる金額です。
子どもや扶養親族がいることが条件です。
27万円が所得から差し引かれます。
所得が500万円以下で、
子どもがいる女性は
35万円を引くことができます。
(特別寡婦控除といいます)
6.勤労学生控除
働きながら学生もしている人が
所得から差し引いてもらえる金額です。
27万円を引くことができます。
以上6つの控除のうち、
当てはまるものの金額を合計したら、
もう一度計算式に当てはめてみましょう!
児童手当における自分の所得
=前年の所得額-控除額の合計-8万円
「児童手当における自分の所得」が分かったら、
制限額内に収まっているかチェックです!
扶養親族等の人数 | 計算 | 所得制限額 |
---|---|---|
0人 | 622万円+0万円 | 622万円 |
1人 | 622万円+1人×38万円 | 660万円 |
2人 | 622万円+2人×38万円 | 698万円 |
3人 | 622万円+3人×38万円 | 736万円 |
4人 | 622万円+4人×38万円 | 774万円 |
※扶養親族等が1人増えるごとに
所得制限額に38万円を加える。
(70歳以上の扶養親族の場合は44万円)
これで、
児童手当が減額されるか否かが
分かるようになりました!
児童手当における自分の所得が
表中の所得制限額内に収まっていれば、
児童手当は減額せずに
受け取ることができます!
まとめ
児童手当における
所得制限チェックについて、
ご説明しました。
医療費控除をはじめとする
いろんな控除が、
所得から差し引くことができる!
ということが分かりましたね!
差し引くことのできる控除は
次の6つです!
- 医療費控除
- 雑損控除
- 小規模企業共済等掛金控除額
- 障害者控除
- 寡婦(夫)控除
- 勤労学生控除
子どもの教育には、お金がかかります!
できるならば、最低限の教育だけでなく、
子どもが興味を持っていることに
どんどんチャレンジさせてあげたいですよね!
児童手当のような制度を
賢く使って、
子どもの選択肢を
増やしてあげたいですね!
こちらの記事もあわせて読むと
役に立ちますよ!
→モヤモヤをスッキリ!児童手当の所得制限 扶養親族の範囲と数え方
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