乳児がん予防 B型肝炎ワクチンの予防接種による赤ちゃんへの副作用は?

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注射

2016年の10月から、定期接種となる予防接種「B型肝炎ワクチン」

 

「沈黙の臓器」と言われている肝臓にB型肝炎ウイルスが感染すると、症状が出ないまま肝臓がんに進行するリスクがあると言われています。

 

それを予防するワクチンなので、「乳児のがん予防ワクチン」とも呼ばれていますね。

 

 

最近ではキャリア(ウイルスを持っている人)の涙や汗、唾液などからも感染のリスクがあると証明され、それが赤ちゃんへの予防接種を定期化する原因になったと言えるでしょう。

 

 

ところで、予防接種につきものなのが「副作用への不安」ですよね?

 

0歳から1歳の間なら定期接種として無料でワクチンを打てるようになりますが、そんな小さな子供に打っても大丈夫なのか?

 

 

B型肝炎ワクチンの赤ちゃんへの副作用について、まとめてみました。

 

 

 


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B型肝炎の予防接種による副作用の種類

予防接種 副作用

 

実は、B型肝炎のワクチンは1980年代から世界各国で接種されているものです。
日本でも1985年から導入され、すでに30年近く使用されてきました。

 

その中で、データとして蓄えられている副作用の症状は次の通りです。

 

<B型肝炎ワクチンの予防接種による副作用の種類>

発熱・発疹・局所の疼痛(打った部分がジンジンする)・かゆみ・腫れ・硬結(打った部分が硬くなる)・赤み・吐き気・下痢・食欲不振・頭痛・倦怠感・関節痛・筋肉痛・手の脱力感

 

5%以下の確率でこれらの副作用があらわれるとされています。

 

 

また、2016年10月からのワクチン定期接種に向けて、厚生労働省が都道府県に出したお達しには、こんな記述もあります。

 

<厚労省の通達(意訳です)>

都道府県知事へ。このような症状が出たら報告すること

 

  • アナフィラキシーショック
  • 急性散在性脳脊髄炎 (脳や神経に炎症が出る)
  • ギラン・バレー症候群(筋肉に力が入らなくなる症状)
  • 視神経炎(急激な視力低下)
  • 脊髄炎
  • 多発性硬化症 (脳や神経が硬くなる症状)
  • 末梢神経障害 (手足のしびれなど)

 

これらはB型肝炎ワクチンに限って起こるわけではなく、予防接種全般で起こりうる可能性のある、重い場合の副作用です。ただし「ごくまれに」とされています。

 

国立感染症研究所のB型肝炎ワクチンの研究結果では、このような重い副作用は関係がないとされています。
世界的に見ても安全性が高い、との見解です。

 

 

<参考にしたデータ>
国立感染症研究所
http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/321-hepatitis-b-intro.html

 

厚労省「B型肝炎ワクチン」ファクトシート
http://www.mhlw.go.jp/stf2/shingi2/2r9852000000bx23-att/2r9852000000bxqf.pdf

 

 

 

これら副作用に対する感じ方は、人それぞれです。

 

個人的には、近年いろいろな問題が浮き彫りになっている子宮頸がんワクチンよりは、副作用のリスクは低いのではないかと思います。

 

子宮頸がんワクチンは、誕生したのが2006年。使われた実績はまだ10年しかありません。それでいて重い副作用らしき報告があちこち出始めていますよね。

 

 

それに対して、B型肝炎ワクチンの使用実績は30年近く。予防接種を受けた人の状態や、その後数年後の様子など、細かいデータが蓄積されているようです。それで「安全性が高い」とされていますから。

 

 

ちなみに、私の子供たちもB型肝炎ワクチンの予防接種を受けました。(任意接種だったころ)
1人が4歳、もう一人が0歳11か月の頃でした。

 

アナフィラキシーショックに備えて、予防接種後は30分間病院内で様子を見ましたが、何も起こらず。
その次の日から2~3日ほど、打った部分が蚊に刺されたみたいに赤くしこりになりました。それ以上は何も起こりませんでした。

 

 

 


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どうして0歳児から受けなければいけないのか?

赤ちゃん

 

2016年の10月から定期接種となる、乳児がん予防ワクチンの「B型肝炎」予防接種。その条件は、1歳までです。(1歳を過ぎてから受けるなら、任意接種となりお金がかかる)
※2016年に限り、「平成28年4月1日以降に生まれた赤ちゃん」という条件も付きます。

 

 

なぜ、そんなに早く受けなければならないの!?

正直、0歳児の赤ちゃんのぷよぷよ肌に、ブスッと注射針が刺さる姿を見るのは親としては心苦しいです。バカな話に聞こえるかもしれませんが、内心「代わりに私が刺されればいい!」なんて思ってしまいます。

 

 

B型肝炎ワクチンを0歳児の頃から定期接種として打つ理由。
それについてもいろいろ調べてみた結果「B型肝炎ウイルスに触れる機会を限りなく短くするため」ということが分かりました。

 

 

B型肝炎は、キャリア(ウイルスを持っている人)の体液で感染します。
血液に触れたり、輸血がきっかけになったりという、血液からの感染が主ですが、くしゃみやせきなどの飛沫感染もありうるそうです。

 

さらにB型肝炎は、自覚症状が出にくい病気です。
ウイルスを持っている自覚のない人からの感染も考えられるようです。

 

 

山ごもりして一切人と関わらずに暮らすならまだしも、これから人と関わりながら社会生活をしていくとなると、感染ルートはどうしてもあります。

それを防ぐために、なるべく人との接触が短い期間の間に予防接種を受けましょう。という理由のようですね。

 

 

 

私の子供は任意接種のうちに打ちましたが、その理由は「集団生活で患う可能性、それから移す可能性が捨てきれなかったから」

 

定期接種となるからには、0歳児で接種する赤ちゃんが増えるでしょう。
何がともあれ、心配がなくなるまで、かかりつけの小児科で十分説明を受けるのがおすすめです。

 

 

 

まとめ

医者

 

乳児のがん予防ワクチンと言われるB型肝炎の予防接種。
その副作用についてまとめました。

 

 

世の中100%安全!と言われるものはありません。
B型肝炎ワクチンも、確率的には少ないけれど副作用のリスクがあるのは確かです。

 

だから、

予診票は正直に書く。(予防接種のスケジュールを崩したくないからと言ってウソ書かない!)
納得のいくまで十分説明を受ける。

 

あとは親御さんの判断次第です。

 

 

ワクチンを打ったからといって、肝臓が無敵になるわけではありません。
不摂生で肝臓が悪くなることもあります。

 

ワクチン頼みの健康管理よりも、日々の栄養状態や精神状態にこそ注目するのがいいのではないか?
基本的なところにこそ、心身を強くするヒントはある。私はそう思います。

 

 

 

お子さんの健康管理については、こんな記事も書いています。あわせてどうぞ!↓

>>良いかかりつけ医を探す!知っておきたい小児科の選び方!

 

>>子供のツライ姿は見たくない!風邪をひきにくくする一番の方法

 

 

 

 

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