健康を判断する基準として、「血糖値」というものがありますよね!
高いと良くないとか、安定すると良いとか言われていますが、そもそも血糖値とは何のことを言っているのでしょう?
知っていると、健康診断の結果を見る目が変わる!?
血糖値についてわかりやすくまとめてみました!
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血糖値ってつまりこういうこと
血糖値とは「血液中に含まれるブドウ糖の濃度の値」のことを言います。
ブドウ糖は、私たちの身体を動かすエネルギーとなるもので、ご飯やパンなど糖質を食べると消化して作られます。
そして小腸で血液の中に取り込まれ全身に回っていき、身体の各部分を動かすエネルギーとなります。
人間の身体はよくできていて、この血糖値をコントロールしながら生きています。
一定の濃度に保たれているのが、生命を維持するのにベストな状態だからです。
ちなみに、一定の濃度とは
空腹時の血糖値 80~110mg/dl未満、
食後2時間の血糖値 80~140mg/dl未満
※単位の読み方は「ミリグラムパーデシリットル」
1デシリットル(=100ml)中に何グラムブドウ糖が含まれているか?を指す
とされています。
血糖値を一定に保つために身体がしていることは、ホルモンを使って調節をすること。
血糖値が上がりすぎたのを下げて正常に戻すのがインスリン。一度は聞いたことのある名前のホルモンですね!
そして、血糖値が下がりすぎたのを上げて正常に戻すのが、アドレナリンや成長ホルモンといったホルモンです。
血糖値が変化するのはどんな時?
血糖値は、次のようなことが起こると変化します。
- 食事をしたとき
- 薬を飲んだとき
- 体調が悪いとき
- 妊娠したとき
- 疲れやストレスを感じているとき
- お酒を飲んだとき
- タバコを吸ったとき
ザ・普段の生活!といった感じですね。
もちろん、ホルモンがコントロールできる範囲での変化では、健康に害はありません。
しかし、何でも食べられて、しかもストレスが溜まりやすい今の時代!
知らず知らずのうちに血糖値のコントロールができない習慣を、私たちはしてしまっているようです・・・。
ちなみに、ストレスの溜まり具合は寝る姿勢でチェックできます!詳しくはこちら↓
→寝る姿勢で心理テスト!ストレス溜まってる?だったらブレイクスルーだ!
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血糖値のコントロールを妨げる習慣とは!?
血糖値のコントロールを妨げる原因は、体調やストレスなどいろいろありますが、最も大きな原因は「食生活」です!
特に、「精製された白いもの」をたくさん食べすぎることにより、血糖値がコントロール不能となってしまいます。
精製された白いものとは主に、白米、小麦粉(を使った食べ物)、白砂糖のことです。
ご飯、パン、麺類、お菓子・・・気軽に食べているものばっかりですね!
小腹がすくと、ついつい甘いお菓子に手が伸びてしまう甘党の私にとっては、「・・・・・汗」というリアクションになる話です。
精製された白いものは何がいけないの?
精製された白いものには「吸収がとても速く、血糖値が急上昇する」という特徴があります。
血糖値が急上昇するということは、身体にとっては異常事態!
正常に戻そうとするホルモン、インスリンが大量に分泌されます。
インスリンを出すのは、すい臓の役割ですが、大量に出す機会が頻繁にあると負担がかかり、ついにはインスリンを少ししか出せなくなってしまいます。
インスリンは、血糖値を下げるほかにも、身体の細胞にエネルギーとなるブドウ糖を運ぶ役割もこなしています。
インスリンが出ないと、身体全体にエネルギーが回らなくなり、脳は「糖が不足している!」と勘違いをしてしまいます。
こうなってしまうと、どんどん糖質が欲しくなってしまい、どんどん「精製された白いもの」を食べる量が増えていきます。
これがいわゆる「糖尿病」につながる習慣なのです!
思えば私も昔、健康のことなんてちっとも考えていなかった頃、やたら菓子パンばっかり食べたい時期がありました。(実際に食べていた)
あれはきっと、すい臓に負荷がかかっていたんだな・・・。
幸い身体に害は出ませんでしたが、もうちょっとエスカレートしていたら・・・と考えると恐ろしいです!!
かと言って、ご飯やパンを全然食べないというのも、なんだかバランス的にどうなの?という感じですよね!お菓子は多少ガマンできるとして・・・。
精製された白いものと、上手に付き合っていく方法はないのでしょうか?
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今日からできる!食べる順番で血糖値を安定させよう!
「食べる順番」というと、ダイエットの話題でよく取り上げられますが、血糖値をコントロールするという意味でもとても重要です!
すなわち、血糖値もコントロールできて、ついでにダイエットにも効果がある!という一石二鳥の方法なのです!
方法はいたって簡単!
食事をするときに
野菜(食物繊維の多いもの)
↓
たんぱく質(魚、肉、大豆、卵など)
↓
糖質(白米、パンなど)
の順で食べていくだけ!
※よく噛んで食べること!
※いも類、カボチャ、大豆以外の豆類、トウモロコシは糖質が多いため、野菜ととらえずに最後に食べる
この順番で食べると、血糖値の変動を20%から30%抑えることができます!(そのように統計が出ています。)
つまり、血糖値のアップダウンが少なく、正常の安定した状態を保つことができるのです。
この順番は、血糖値が急上昇しにくい、つまり、消化に時間がかかってすぐには吸収されない食べ物の順番です。
糖質の前に食物繊維とたんぱく質をお腹に入れておくことで、糖質が入ってきてもスムーズに吸収されにくい環境を作り、さらには、糖質を食べる量自体も少なくできます!(太るとされる糖質の量が減ります!)
おかずを先に食べきっていれば、そこそこお腹いっぱいになりますからね。
というわけで、血糖値もコントロールできるし、ついでにダイエットにも効果がある「食べる順番」対処法!
私は2年ほど前からやっていますが、確かに主食を食べる量は減ったかも・・・。
割とストレスなく続けられるので、気になる方は試してみて下さいね。
私自身は今後、お菓子を食べる量に気を付けたいと思います・・・。(反省)
血糖値のコントロールを重視した食べ方については、こちらの記事が参考になります。
→GI値を下げるには食品の組み合わせがカギ!食べ方ひとつで健康に!
まとめ
血糖値の仕組みと、コントロールする方法について、おわかりいただけましたか?
まとめると
- 血糖値とは「血液中に含まれるブドウ糖の濃度の値」のことで、食事や体調によって変化する。
- 生命を維持していくには一定の値に保たれているのがベスト。
- アップダウンが激しくなると糖尿病などの病気につながる。
- 血糖値のアップダウンを激しくする大きな原因は「精製された白いもの」を食べること。
- 野菜→たんぱく質→糖質の順番で食事をとると、血糖値のアップダウンは緩やかになる。
ということです。
ちょっと知っておくだけで、身体に対する意識が変わりますね!
何でも我慢することなく食べられる今。ありがたい反面、危険も付きまといます。
身体を壊してから、それを元に戻すためにお金や時間を使うより、何も心配のない状態からさらに健康な身体を作るためにお金や時間を使う方が、意味がある感じがしますよね!
昔と違い食べ物がないことに悩まなくなりましたが、あらためて「健康」や「栄養」について学んでいく時代なのかもしれませんね!
こちらの記事もあわせて読むと、知識が増えます!
→GI値を下げるには食品の組み合わせがカギ!食べ方ひとつで健康に!
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