毎年春と秋になると、
母がそわそわし始めます。 笑
「もうすぐお彼岸やし、いろいろ準備せな~」
そわそわ、そわそわ。
お彼岸って何やねん・・・?
いろいろ準備って、何するねん・・・?
毎回のように思っていたのですが、
寝て起きた次の日にはすっかり忘れ、
やり過ごすこと31年。
そろそろいい大人だし、
この先延ばしの疑問を解決しようと思います。
知らなくてこのページを覗いてきたあなた!
一緒にお彼岸マスター目指しましょう!!
お彼岸とは何か!?
お彼岸とは、
一言で言ってしまえば「先祖供養」の習慣です。
仏教の教えにもとづくもので、
春と秋の2回あります。
仏教では、
私たちが生きている
この世を「此岸(しがん)」
ご先祖様がいらっしゃる
あの世を「彼岸(ひがん)」と呼んでいます。
此岸は東にあり、
彼岸は西にあるとされているそうです。
3月の春分の日と9月の秋分の日は、
太陽が真東に出て真西に沈むので、
此岸と彼岸が通じる日とされ、
この頃に
ご先祖様を供養する習慣が生まれたとのこと!
お彼岸の時期は
春分の日と秋分の日を中日(ちゅうにち)として、
その前後3日間、計7日間とされています。
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なぜ7日間なのか!?
この疑問を解決するには、
実はお彼岸のもうひとつの解釈が必要です!
というか、
お彼岸はむしろこっちの解釈の方がメインです!
それは、
「この世にいる者の修業期間」という考え方です!
「お彼岸」のもともとの意味は、
こちらの岸(=此岸)から川を渡って、
あちら(極楽浄土)に渡る
という、動詞だったそうです!
これは単に
死んでしまうという意味ではなくて、
日常の煩悩や迷いを振り払い、
悟りを開いて
極楽浄土の理想の精神世界に近づこうと
修行をするという意味です。
その修業期間が6日間で、
7日目に理想の世界にたどり着ける
という教えから、
いまのお彼岸の時期の
7日間に繋がったそうです。
修行の内容とは!?
「六波羅蜜」という修業を、
1日1つずつ、合計6つ行います。
1.布施(めぐみ)
人に何か施すこと。
金銭だけの狭い意味ではなく、
人を助けたり、親切にしたりするのも布施にあたる。
2.持戒(つつしみ)
教えにつつまれ、正しく生きること。
3.忍辱(しのび)
ののしられたり、辱めを受けても
相手を憎まず耐え忍ぶこと。
4.精進(はげみ)
正しいことに向かい、ひたすら努力すること。
5.禅定(しずけさ)
心を静め坐り、落ち着くこと。
6.智慧(ちえ)
自分の人生に責任を持ち、良い人生にするため
自分を高めていくこと。
・・・この修業、奥深し!!
日々、何気なく過ごしてしまうと
見落としてしまう事ばかりのように思えます!!
特に忍辱(しのび)とかね。
短気だからののしられたらキレ返しちゃうよ!!笑
まだまだ修行が足らぬ31歳バツイチであります・・・。
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お彼岸の習慣いろいろ
気持ちを改め、
お彼岸の時にすることをまとめていきます!
お墓参り
ご先祖様に
「今ここで生きているのはあなた方のお陰です」
という意味を込めてお参りをします。
お参りの前には、
お墓を水やブラシでキレイに洗います。
お墓の前で感謝を込めて合掌することは、
すなわち修業をしているのと同じ意味だそうです。
お仏壇もキレイに!!
ご先祖様と言えば、お墓ともう一つお仏壇。
お仏壇も同じように、キレイにして
お花を替え、お供えをします。
お供えの代表的なものは、
春ならぼた餅、秋ならおはぎです。
(写真はおはぎ、ぼた餅はまわりがこしあん)
お寺参り
果物やお菓子などをお供えして、
ご本尊様にお参りします。
現在では修行というより
お参りメインな感じがするので、
お盆と一体どう違うのよ!?
って思う方も多いみたいですね!
人のこと言えませんけどね 笑
お参りに行くこと自体は同じでも、
お彼岸の時は、
ただご先祖様の供養という意味で終わらせるのではなく、
自分自身、精進してまいります!!という
気持ちを付け加えることが大事なんですね!!
「六波羅蜜」は常に必要だと思う
ここからは私の考察です。
先ほど明らかになった「六波羅蜜」の修業は
年に2回と限定せずに、
常にやった方がいいと私は思います!!
確認のためにもう一回書きます。
1.布施(めぐみ)
人に何か施すこと。
金銭だけの狭い意味ではなく、
人を助けたり、親切にしたりするのも布施にあたる。
2.持戒(つつしみ)
教えにつつまれ、正しく生きること。
3.忍辱(しのび)
ののしられたり、辱めを受けても
相手を憎まず耐え忍ぶこと。
4.精進(はげみ)
正しいことに向かい、ひたすら努力すること。
5.禅定(しずけさ)
心を静め坐り、落ち着くこと。
6.智慧(ちえ)
自分の人生に責任を持ち、良い人生にするため
自分を高めていくこと。
これってすなわち、
人間が無意識に感じている
「理想の姿」だと思うんです。
なんというか、
精神が美しいとはこういうことだ!みたいな。
仏教に限らず、
宗教はすべて人間が作ったものです。
他の動物にはない、
高い知能を持っている者同士が、
どうやったらお互いよい生き方をしていけるか考えたとき、
ひとりひとりがこんな姿だったらいいよね!
というものを要約したのが
この「六波羅蜜」なのではないでしょうか?
ひとりひとりがこの6つを
常に心のどこかで意識していれば、
争い事や人を傷つけることが
減っていくように感じます。
私も先ほど忍辱(しのび)は短気だからできてない!とか
実感しているわけです。
こうやって改めて考えてみないと
気づかないんですよね。
だから、年に2回じゃなくて
それこそ学校で教えちゃうみたいな、
常に意識できるようなところまで落とし込んでいけたら、
大きな言いかたをしますけど、
世界が変わるんじゃないかなって思います。
私は今日から意識していきますよ!
二人の息子にも伝えようっと!!
お彼岸を調べていたら
素敵な考えに出会えました!
最後は思いっきり主観でしたけど、
お付き合いいただきありがとうございました。
こちらの記事もあわせて読むと知識が増えて楽しくなります!
→えっ!そうだったのか!?日本の習慣の由来ウソ、ホントまとめ
毎月、毎月 お坊さん家に来て 命日供養をしています。
彼岸供養は日ごろ、そういうことをしていない人が彼岸供養をするんじゃ
ないですか?家では仏壇が2つあり、2回お経をあげていきますよ。
お彼岸供養とか個人的には、どうでもいいですけど。
どうですか?この考え方。死んだら無です。土にかえるだけ。
宗教に一生懸命になる人の考えがわかりません。無です。
コメントありがとうございます!
人それぞれのお考えがあるものなので、否定はいたしません。
むしろ、自然の摂理をそのままとらえられた、極めて現実的な考え方だと思い感心してしまいました。
ありがとうございます。
おはようございます。
私の知識では牡丹餅・・・こしあん おはぎ・・つぶあんです。
小豆は秋収穫で皮の軟らかいこの時期皮ごと潰した粒あん、年を越して皮が硬くなった春はこしあんだったと記憶しております。
間違ってましたらごめんなさい。
あんこ好きさん
コメントありがとうございます!
改めて調べなおしたら、あんこ好きさんのおっしゃる通りでした。
教えて下さりありがとうございます!
記事でも訂正しますね(^^♪
真宗の坊さんです。
牡丹餅について・・・ ぼた=屑(くず)の意があり、屑米(割れたお米や成熟しなかったお米等)
を捨てずに収穫したとき(秋)にもったいないので、焚いて餡で包んだのが「ぼたもち」の意と
聞いたことがあるます。
ぼた=くず・・・石炭のくず山をぼた山と呼ぶのはここから来ているようです。
釈彰誠さん
ありがとうございます。
僧侶の方から実際にコメントいただけるとは光栄です!
新たに知識が増えました<(_ _)>