寒い季節になると、どこからともなく流行する嘔吐下痢症。
その代表的なものが「ノロウイルス」で、
毎年症状の辛さが話題になります。
ノロウイルスは感染力が強いことでも有名ですね!
しかし、嘔吐下痢を引き起こす胃腸風邪はたくさんの種類があるので、
もしかして・・・の症状が出てきても、
それが「ノロウイルス」だと断定するのは素人目には難しい!
では、それらしき症状が出たときに、
病院にてノロウイルスの診断検査はできるのでしょうか?
どんな検査?保険は効くの?
ノロウィルスの検査と
それに関係する健康保険のお話をしていきましょう。
ノロウィルスの診断検査ってどんなもの?
ノロウイルスの検査には、次のような方法があります。
- 電子顕微鏡法
- RT‐PCR法
- リアルタイムPCR法
- 簡易検査キット
なにやら小難しい名前の検査ですが、
要は便や嘔吐物の中にノロウイルスがいるかどうかを調べる検査です。
簡易検査キットは即日診断ができるので、
今ではノロウイルスの検査と言えば簡易検査キットが主流です。
ノロウイルスの検査は病院でできます!
しかし、思い出してみて下さい・・・。
あなたの周りで「ノロウイルスの検査したよ~」って方、いらっしゃいます??
(ちなみに私の周りではいません)
検査が存在するにも関わらず、
なぜ受けたことのある人がそれほど多くないのか!?
その理由は次の章でご説明します。
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ノロウイルス検査は保険が効かない!?
実は、ノロウイルスの診断検査は健康保険が効きません。
全額自己負担になってしまいます。
なぜ!?ちゃんと診断できたほうが、
二次感染が防げるしいいのでは!?
そう思いますよね。
その理由は次の通り。
-
普段は健康体で持病を持っていない人がノロウイルスにかかっても、
症状が無くなるのを待つしか治る方法がないから。
(ノロウイルスに特効薬はない!!)
-
ノロウイルスだろうが他の胃腸風邪だろうが、
治療方法は変わらないから。
こういうことなんです。
検査をしようがしまいが、その後におこなう治療に変わりはなく、
水分補給をしながら安静にして、
嵐が過ぎ去るのを待つしかないのです。
※胃腸系の風邪をひいたときの、
回復のコツはこちらの記事で解説しています。
特に必要な検査ではないから健康保険が効かないというワケです。
ただし、例外ももちろんあります。
次に挙げる条件に当てはまっている人は、
ノロウイルスの診断検査に保険が適用されます!
- 3歳未満の乳幼児
- 65歳以上の高齢者
- 悪性腫瘍の診断が確定している人
- 臓器移植後の人
- 抗悪性腫瘍剤や免疫抑制剤を投与中の人
先ほど、
「普段健康体の人はノロウイルス検査をするのに保険が効かない」
とご説明しましたね。
それ以外の人、
例えば免疫力の弱い赤ちゃんやご年配の方、
特定の疾病がある人などは、
ノロウイルスにかかることで重症化したり、最悪死亡するケースこあります。
そこで、今後の病状に気を付けなければならないので、
ノロウイルス検査も保険適用とし、
注意深く症状を観察するのです。
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保険が効く場合はいくら払えばいいの?
ノロウイルスの検査は、赤ちゃんやお年寄り、
持病を持つ人には保険が効くことがわかりましたね!
では、保険が効いた場合、
実質いくら支払えばいいのでしょう?
目安となるのはこちらです。↓
検査方法によっても差があるが、
一般的には検査実施に150点、診断に144点。
1点10円で計算すると、検査の総額は2940円。
健康保険が効いて窓口負担が3割で済むとすると880円。
これにさらに初診料(3割)を加えた合計金額が実質の負担額。
大体2000円~4000円といったところでしょうか。
※初診料は病院によって違うので確認してくださいね!
ノロウイルス検査が一部の人に保険適用になったのは、
まだ最近のことらしく、平成24年の春だそうです。
自治体によっては、
お子さんがノロウイルス検査を受ける場合、
子供医療費の補助が出ることもあるので、確認してみましょう!
こういう国の補助制度は、
しれーっと決まっていることが多いので、
自分でしっかり調べてうまく使っていきたいですね!
ちなみに・・・保険適用外ならいくらかかるの?
保険が効く対象ではない人が検査しようとなると、
全額実費負担となります。
その場合は、3割負担が10割になるので、
4000円~6000円ほどかかると思っておいた方がいいでしょう。
ちょっとした予防接種並みですね。
ノロウイルス検査をしたからといって、
症状が良くなったり、
その後の治療が変わったりすることが基本的にありません。
しかし、
「ノロかどうかはっきりさせたいんだよ!」という方は、
希望してみてもいいのかもしれません。
まとめ
ノロウイルス検査が保険が効くのかどうか!?
お分かりになりましたか?
もう一度おさらいしましょう!
<ノロウイルス検査に保険が効く人>
- 3歳未満の乳幼児
- 65歳以上の高齢者
- 悪性腫瘍の診断が確定している人
- 臓器移植後の人
- 抗悪性腫瘍剤や免疫抑制剤を投与中の人
上に当てはまらない人は、保険は効きません!
特効薬ができればそれが一番ですが、
現在ではまだ研究中で実用化はされていないとのことです。
今後有効な治療薬やワクチンが開発されたとしたら、
保険適用対象の治療は拡大していくかもしれませんね。
個人的には、
製薬会社の利権やら何やらが気になって、
「新薬」と言われるものにはどうも抵抗感があります。
薬について、検査について、保険について、世の中の制度について、
そして、もちろん健康維持について・・・。
いろいろな情報を自分なりに判断しながら、
これからの世の中を生きていきたいですね!
こちらの記事もあわせて読むと役に立ちます!
→しんどい思いはもうこりごり!病気になりにくい身体をつくる!今すぐできる習慣まとめ
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