香典返しを贈るときに気を付けたいのが
のし紙(正しくは掛け紙)の
水引の色です。
白と黒じゃないの?
私はそう思っていましたが、
他の色の組み合わせもあります!
そして、地域や宗派によって
使い分けがあるのです。
その時になってみないと分からない、
香典返しの掛け紙のマナー。
確認していきましょう!
実はこれだけある!掛け紙の色の種類
ひとことで「香典返しの掛け紙」と言っても、
実はこれだけ種類があります。
水引の色が・・・
- 白×黒
- 銀×紫
- 白×灰色
- 白×黄
その中でも、
最も多く使われるのが
白×黒
白×黄
の組み合わせです。
銀×紫と白×灰色は
白×黒の代わりに使われる場合があります。
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地域によって掛け紙の色が変わる!
香典返しの掛け紙は
その地域の習わしによって
使う色が変わります。
一番確実なのは、
周りの経験者や
地元の専門業者に尋ねてみることです。
ここでは、
地域によってどの色の掛け紙を使うのか、
おおまかな特徴をご紹介します。
白×黄を使う地域
香典返しの掛け紙に白×黄を使うのは、
関西地方と北陸地方です。
白×黒を使う地域
関西地方と北陸地方以外の広い地域で
白×黒の掛け紙が使われています。
豆知識 どうして色が違うのか?
関西地方と北陸地方で
香典返し(仏事)に白×黄の掛け紙を
使うようになった理由。
それは、京都に由来があります。
昔、公家などの位の高い人たちが
おめでたい時に用いた水引が
白×紅の組み合わせでした。
白と赤の組み合わせを想像させますが、
実際の色はこんな感じ。
紅の部分はとても濃い赤色で、
一見すると黒に見えます。
角度を変えると、緑色っぽく輝く
玉虫色に見えるそうです。
ここで庶民が、
身内の不幸の際に
白×黒の水引を使ってしまうと
公家がおめでたい時に使う
白×紅の水引と
見た目が近くなってしまいます。
そのため、
京都から近い関西地方や北陸地方では、
白×黒の水引を避け、
白×黄の水引を使うようになったと言われています。
これが、白×黄の掛け紙を
使うことにつながっています。
由来が分かると、
地方によって掛け紙の色が変わる理由に
納得ができますね。
それでは、次に
宗派によって変わる掛け紙の色について
ご紹介します。
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宗派によって掛け紙の色が変わる!
日本は信仰の自由がある国なので、
色んな宗教がありますね。
香典返しに使う掛け紙の色は
宗派によって違いがあります。
そして、表書きに書く文字も
宗派によって変わります。
あわせて見ていきましょう。
仏式(関西、北陸)の場合
仏式(そのほかの地方)の場合
神式の場合
キリスト教の場合
宗派を問わず使えるもの
周りに経験者がおらず、
どうしても掛け紙の色が分からない!
と言う場合は
宗派を問わず使える
掛け紙の色と表書きの組み合わせを選ぶと
間違いないですね。
ちなみに、
掛け紙に蓮の花が描かれているものは
仏教を表す模様なので、
仏式のみに使います。
まとめ
香典返しに使う掛け紙の色。
それには、
その地方の文化や、
信仰している宗派によって
違いがあるということがわかりましたね!
人によっては、
なんだかややこしく思うかもしれません。
しかし、
昔から色に想いを込めてきた日本の文化には、
風情を感じられますね。
香典返しが終わるまでは、
遺族は本当に慌ただしいですが、
ひとつひとつの習慣に意味があると思えば、
さらに気持ちを込めて
弔うことができるかもしれませんね。
香典返しについては
こちらの記事もあわせて読むと
役に立ちます。
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こんな記事が役に立ちます。
是非参考にしてくださいね!
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