晴れになるおまじないとして、みなさんご存知のてるてる坊主。
懐かしいメロディーの童謡もありますよね!
私も小さい息子たちと、雨の日には口ずさむことがあります。
実はこの童謡「てるてる坊主」
歌詞の意味を探っていくと、なんと・・・・コワい!!
どういう意味なのか!?早速ご紹介したいと思います。
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てるてる坊主の見るからにコワい歌詞とは!?
童謡「てるてる坊主」のコワい歌詞。
まずはご覧ください・・・。
てるてる坊主
作詞:浅原鏡村
作曲:中山晋平
1番
てるてる坊主 てる坊主
あした天気に しておくれ
いつかの夢の 空のよに
晴れたら金の鈴(すず)あげよ
2番
てるてる坊主 てる坊主
あした天気に しておくれ
私の願(ねがい)を 聞いたなら
あまいお酒を たんと飲ましょ
3番
てるてる坊主 てる坊主
あした天気に しておくれ
それでも曇(くも)って 泣いたなら
そなたの首を チョンと切るぞ
3番!!!!
童謡ですよね・・・!
わらべの歌ですよね・・・!?
ちょっと怖すぎやしませんか!?
残酷さが直球ストレートすぎて、意味も分からず子供が歌っていたらちょっと母さんトラウマよ・・・。
なぜこんな歌詞になったのか!?
気になる歌詞の意味は!?
それには2つの説がありました!
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中国の伝説になぞらえた!?
てるてる坊主の発祥は、中国の「晴娘」という伝説と言われています。
その「晴娘」のエピソードが、「死」を連想させるなんとも物悲しいものでした!
童謡の「てるてる坊主」の歌詞も、その伝説になぞらえてるのでは!?という説があります。
気になる「晴娘」のお話とは・・・
昔、北京に「晴娘(ニンチャン)」という名の、1人の美しい娘がいました。
晴娘は、切り紙が得意な娘で、その腕は皇宮のお后たちが遣いに買いに行かせるほどでした。
ある年の6月。北京を大雨が襲います。
街は雨水であふれ、人々が様々なご祈祷で雨を静めようとしても、一向にやむ気配はありませんでした。
水で覆われてしまった街を見た晴娘は、ある夜、天に向かって祈りました。
「どうか、この雨が止みますように・・・」
すると、突然空から大きな声が響きました。
「晴娘よ、東海龍王がそなたを太子の妃にとご所望じゃ。もしも従わなければ、北京を水没させようぞ」
その声を聴いた晴娘はこう答えました。
「命に従って天に上ります。どうか雨を止めてください」
その瞬間、大きな風が吹き、晴娘の姿は消えました。
そして雨はやみ、久方ぶりの日差しが差したのです。
これ以来、人々は、大雨を止めるために犠牲になった晴娘をしのび、雨が降り続くときには、切り紙で作った人形を門にかけるようになったそうです。
その人形とはこちら。
てるてる坊主の歌詞からは、晴れたらご褒美を。願いがかなわず曇ったなら首を・・・という意味が受け取れます。
もしも曇ってしまったならば、てるてる坊主の首をとり、晴娘の命のように神様に差し出せば、今度は晴れになるかもしれない・・・。
という、二重の願いが込められていると推測できます。
最近の日本でも、梅雨がやってくると決まって大雨の被害が出ています。
時代が変わっても、人間の力は自然の力に及ばないんですね。
無邪気な子供ならではの一面・・・?
てるてる坊主のギョッとする歌詞。
その歌詞に込められた意味には、もう1つの説があります。
それは、「無邪気な子供の持つ一面」です。
例えば、物心がついたばかりの子供は、けっこう平気で、虫の足をちぎったりカエルを解剖したりしますよね。そういう、子供の無邪気ゆえの残酷さをてるてる坊主の歌詞は表しているそうです。
そして、忘れてはいけないのが、てるてる坊主の童謡が作られた時代背景。
作られたのは大正時代です。
現在より栄養状態はよくなく、戦争も起こりました。
子供たちにとって、「死」は今よりもずっと身近なものでした。
そんな厳しい現実が、てるてる坊主の歌詞に含められたと考えられます。
「歌はその時代を反映する」と言われますが、てるてる坊主の童謡も、例外ではないのかもしれませんね。
まとめ
晴れの日を願う童謡「てるてる坊主」
その歌詞の意味をまとめると、次のようなことになります!
- 大雨が止むのと引き換えに犠牲になった「晴娘」の物語になぞらえた
- 無邪気な子供が時に見せる残酷さを表現した
- 「死」が今よりずっと身近にあった、大正時代の世相を反映した
私は最初、この歌詞を見たときは「ひょえ~なんてオカルトチックな!!」という、まるで心霊番組を見ているときのようなちょっと面白半分の気持ちでした。
しかし、歌詞の意味を調べていくうちに
「こんな背景をもつ歌が、これからできる時代になってはいけないな!」
という気持ちになりました。
今の子供たちが、幸せな言葉を紡いだ歌を歌い続けていけるように、大人がしっかり社会を作っていかねばな~!!と思う今日この頃です。
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